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KDDI夏モデルは大画面に高速通信 電子マネー「au WALLET」は「使わなきゃ損」(2/2 ページ)

» 2014年05月08日 19時54分 公開
[山崎春奈,ITmedia]
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 田中社長は発表会冒頭で、auの契約者数が2月24日に4000万人を超えたと発表。「iPhoneが3キャリアすべてから出ている現状をはじめ、ユーザーは正直『結局どこも同じ』と思っているのでは。同質性が目立つなか、各分野で期待を超えるサービスを提供し、価格競争ではなく価値や満足感を訴求していきたい」と話す。

 力を入れる1つがネットワークの強化。800MHz帯LTE対応エリアは3月時点で実人口カバー率99%に達し、昨年同時期と比較して面積でいうと1.5倍になったという。iPhone 5ユーザーなどが利用する2.1GHz帯LTEは同85%で、来年3月末までに90%超となる見込みだ。

photo キャリアアグリゲーションで高速通信を実現

 夏モデル(TORQUEとMeMO Pad除く)では、LTEの次世代規格LTE-Advancedによる「キャリアアグリゲーション」を導入し、2.1GHz帯と800MHz帯を同時に利用することで、下り最大150Mbpsの高速通信が可能になる。下り最大110MbpsのWiMAX 2+にも対応し、実効速度ナンバー1を目指す。WiMAX 2+は今後下り最大1Gbps超も視野に「長期的に強化していきたい」(田中社長)という。

「使わないと損」なau WALLET

photo 「au WALLET」のカードとアプリ

 電子マネー事業「au WALLET」も5月21日にスタート。世界約3810万のMasterカード対応店舗のほか、ECサイトでも利用でき、ポイントもためられる。専用のAndroid/iOSアプリで残高や保有ポイントを確認し、auかんたん決済などスムーズにチャージできるのも特徴だ。

 セブン-イレブンやマツモトキヨシ、紀伊國屋書店、BIG ECHOなどと、通常より多くポイントが付与される「ポイントアップ店」として連携。セブン-イレブン・ジャパンの矢島弘樹 商品本部サービス部統括マネジャーは「セブン-イレブン店頭での非現金決済率は20%を超え、年々増加傾向に。今回の連携を大きなチャンスとして、ネットで注文した商品を店舗で受け取り、決済するチャネルも強化していきたい」と期待を寄せる。

 田中社長は「誰でも使えてネットもリアルも問わず利用できるシーンが多い、クレジットカードと電子マネーのいいとこどり。毎月の通信費でポイントがたまっていくのも画期的。auユーザーのみなさんに使ってもらいたい、むしろ使わないと損」と豪語し、自信を見せる。

 昨年から実施してきた「auスマートパス」会員向けのクーポン配信と連動し、「au WALLET」を使ってポイントをためながらお得に買い物するバリューチェーンを作ることで、単なる“携帯キャリア”以上に生活の中での接点を増やしていく狙いだ。

 「『au WALLET』は新しい挑戦であると同時に、ユーザーのみなさんの毎日の生活を楽しくし、満足度を高めることを考えた選択肢。各キャリアの差が見えづらくなる中で『auユーザーでよかった』と思ってもらえる機会をこれからも作っていきたい」(田中社長)

photo MasterCard Executive Vice President Ron Hynes氏、田中孝司社長、セブン-イレブン・ジャパン 矢島弘樹商品本部サービス部統括マネジャー(左から)
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