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初音ミク、レディ・ガガライブの舞台裏 通常半日の準備を30分で

» 2014年05月12日 17時20分 公開
[ITmedia]

 クリプトン・フューチャー・メディアは5月12日、歌手のレディ・ガガさんのワールドツアー「The ARTPOP Ball」のオープニング・アクトとして初音ミクが“登場”する舞台裏について明らかにした。

photo セッティングの様子
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 透明スクリーンにキャラクターの3DCGを投影する初音ミクコンサートは通常半日かけて映像装置をセッティングするが、今回の使用可能時間はわずか30分。撤収時間も10分と限られており、短時間での準備/片付けが必要なため、従来と異なる「30システム(サンマルシステム)」を新たに開発したという。

 同社の地元、札幌市の舞台技術者やクリエイターと協力し、約1カ月の短期間でプロトタイプを制作。素早く入退場するため生身のダンサーも起用し、バーチャルとリアルを融合したステージにした。初音ミクのダンスは「イーハトーヴ交響曲」などのモーションを担当したYumikoさんが手がけ、Perfumeの振り付けや演出を担当するMIKIKOさんのダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサー2人がともに踊る。

 ミクは6月3日まで、米国内で行われる全16公演に出演する。同ツアーの日本公演は8月に予定されている。ツアーを終えた「30システム」と制作時のドキュメンタリー映像は7月から開催される「札幌国際芸術祭 2014」に出展する。

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