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「ハイスコアガール」休載 著作権侵害問題受け

» 2014年08月12日 08時11分 公開
[ITmedia]
画像 「月刊ビッグガンガン」中野崇編集長名で公表された文書

 人気漫画「ハイスコアガール」が他社ゲームのキャラクターを無断で使用していたとして、出版元のスクウェア・エニックスが著作権法違反容疑で家宅捜索を受けた問題で、同作を連載している「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス刊)の編集長が8月11日、同作を「一時休載する」と発表した。

 「読者の皆様へ」と題した中野崇編集長名の文書を11日、ビッグガンガン公式サイトで公表し、休載を発表した。スク・エニは5日に家宅捜索を受け、6日までに単行本全巻の自主回収を決定。6日時点では「連載は継続する」としていたが、方針を変えたようだ。

画像 文書が掲載された「月刊ビッグガンガン」ハイスコアガール公式ページ

 文書によると、単行本の自主回収は、「刑事告訴がなされたことを真摯に受け止め、法的判断が明らかになるまで販売を差し控えるべきと判断」したことが理由。連載は「諸般の事情を鑑み」決めたという。連載再開が決まり次第、ビッグガンガン公式サイトと誌上で報告するとしている。

 「ハイスコアガール」は1990年代の格闘ゲームブームを舞台にしたラブコメディで、当時流行した格闘ゲームが多数登場する。同作に自社ゲームの著作権を侵害されたとして告訴したSNKプレイモアは、「販売の即時停止を求めたが、なんら誠意ある対応がなかった」などと説明。スク・エニは「著作権侵害という指摘について、事実という認識はない」と反論していた。

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