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「こびとづかん」は「今後もシリーズを展開」 前版元の破産受け現在の版元が説明

» 2014年10月01日 13時01分 公開
[ITmedia]

 児童書「こびとづかん」などを手がけた長崎出版の破産について、同書の現在の版元であるロクリン社が9月30日、「一部報道で『こびとづかんの出版社が破産』という誤解を招く表記があった」とする声明を発表した。「こびとづかんシリーズは弊社が出版しており、今後もシリーズ展開を続けていく」と説明している。

画像 こびとづかんの公式サイト

 帝国データバンクによると、破産した長崎出版は1975年創業。「こびとづかん」シリーズや「わんぱく小学生」シリーズをヒットさせ、2007年4月期に約1億1000万円だった年間売上高をは13年4月期には約16億2300万円にまで拡大。グループ会社を相次いで設立するなど業容を拡大した。

 一方で、トラブルからこびとづかんシリーズの扱いを中止するなど経営が混乱。今年1月から実質的に営業を停止し、取引先への支払いが滞っていたという。8月22日に東京地裁に自己破産を申請し、9月25日に破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者158人に対して約12億円。

 「こびとづかん」の現在の版元であるロクリン社は、長崎出版の破産について、「一部報道で『こびとづかんの出版社が破産』という誤解を招く表記があった」と指摘。破産した長崎出版は前の出版社で、現在はロクリン社が出版しており、今後も同シリーズの展開を続けるとの声明を発表した。

 「こびとづかん」シリーズ作者のなばたとしたかさんもTwitterで「僕の所にも大丈夫?と沢山の連絡ありますが、コビト達にはなーんにも関係ないお話です。コビト達の正しい居場所は、僕とロクリン社がしっかり守って行きます。これからも変わらずこの子達を可愛がって下さいませ〜」とコメントしている。

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