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2014年12月01日 11時00分 UPDATE

教えて! 絵師さん:繊細なタッチで美しい男子を生き生きと Reiさん

日本画のような繊細なタッチで生き生きとした人物画を描くReiさん。男の子の美しさが引き立ちます。

[ITmedia]
photo 追憶

クリエイター:Rei

Webサイト:SISTER MOON

pixiv:Rei/Twitter:@R_e_i


 絵を描くこと自体は物心ついた頃から大好きで、紙さえあれば何にでも描いていました。落書きではなく1つのイラスト作品として意識して描くようになったのは、中学生くらいからでしょうか。当時はお小遣いで買える範囲で色々な画材を買って、試してみるのがとても楽しかったです。

 最初は好きな漫画やアニメのファンアートを描いていましたが、次第に自分が描きたいものや世界観がはっきりしてきて、オリジナルを描く楽しさに目覚めました。絵は基本的に独学です。大学も芸術系ではなく文系学部に進学し、その後就職して今に至るまで、趣味としてずっと続けています。

 現在は会社員としてWebデザインの仕事をしつつ、個人の趣味として、夜間や休日の空いた時間を活用して描いています。仕事がきつくて疲れた日でも、帰宅後に描きたかった絵を描き始めると心機一転してとても楽しくなって、気づけば睡眠時間が犠牲になっていることもしばしばです。

 絵に割けるのは1日の限られた時間ですし、自分の技術不足もあって描くスピードが速いとは言えず、締め切りがないものはいつまでものんびりこだわってしまうので、公開できる作品は落描きでも月に数枚程度です。きちんと描き込んだ作品だと、1枚仕上げるのに数週間から1カ月近くかかることもあります。形にならなくても、感覚を鈍らせないために出来るだけ毎日手は動かしていたいとは思ってはいますが実現はなかなか難しいですね……。

 作業は基本的に、最初から最後までフルデジタルです。ラフ起こしから線画、彩色までほぼ全ての作業を「ペイントツール SAI」で行い、仕上げの微調整が必要な時は「Photoshop」。ペンタブレットは「Intuos3」の一番大きいサイズを使用しています。

 具体的にこの人の影響、というのは思いつかないのですが、江戸絵画や浮世絵、近代日本画が特に好きです。都内でそれらに関連した展覧会が行われる場合は、できるだけ足を運んで鑑賞しています。特に酒井抱一の花鳥画に心酔して、図録や画集を何度も眺めました。柔らかなタッチや色彩、空間の切り取り方のセンス、画面全体からあふれる気品に憧れています。私もあんな絵が描いてみたいです。

 作品は自分のサイトやpixiv、Twitterなど、主にWeb上で発表しています。元々はただの自己満足でしかなかった絵が、Webを通じて多くの方に見ていただけるようになり、国内だけでなく海外の方からもコメントをいただく機会も増えてきて感慨深いです。最近では少しずつですが、イラストのお仕事もいただけるようになってきました。自分はまだまだ技術的にも未熟ですので、商業ベースの作品として世に出しても恥ずかしくないよう、模索しながら勉強する日々です。より良い作品を作り出せるように、全力で取り組んでおります。

教えて! 自慢の1枚

追憶

 光や空気、緑の匂いを感じられるような絵を目指して描きました。

牡丹花咲く

photo

 植物に学ラン男子、好きなモチーフを詰め込んだ作品です。

誰そ彼

photo

 古い作品ですが、自分の今の絵の方向性を決めるきっかけになった、思い出深い作品です。

 世間的にはハッキリいって需要の薄い、男子のイラストばかり描いています。それでも、自分が描きたいのはそういう絵なので仕方ないのです……(笑)。

 きちんと彩色した絵だけでなく、モノクロであっさり仕上げた絵を描くのも好きです。シンプルな線画でも、人物に「生」を感じられるような、血が通った人物画を目指しています。目元や指先の微妙な表情で、肌や服の質感の違いを意識しながら線を引くのは制作の中で一番楽しい作業でもあります。

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