砂漠の埋め立て地から発掘された伝説のクソゲー「E.T. the Extra-Terrestrial」を、米スミソニアン博物館が歴史的ビデオゲームコレクションとして収蔵することになった。当時のゲーム業界を物語るものとして歴史的価値があるとしている。
同ゲームは米Atariが家庭用ゲーム機「Atari 2600」向けに1982年に発売したが、かなりのクソゲーだったために大量に売れ残り、いわゆる「アタリショック」のきっかけになったとも言われる。困ったAtariはトラック14台分に上るカートリッジとゲーム機をニューメキシコ州にある砂漠の埋め立て地に廃棄した──と報じられたが、真偽は定かではなく、都市伝説になっていた。
今年4月、米MicrosoftによるXbox Live向けオリジナルドキュメンタリーの企画として埋め立て地を発掘したところ、実際にカートリッジが多数発掘され、伝説は本当だったことが確かめられた。
コレクションに加えるのはスミソニアン博物館群のうちの国立アメリカ歴史博物館。歴史的な価値を持つビデオゲーム関連の物品をコレクションしているが、アタリショックで80年代初頭のビデオゲーム業界が突入した暗黒時代を代表する物品がなかったという。同ゲームのカートリッジは、ビデオゲーム業界で当時1つの時代が終わったことを物語るものだと評価している。
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