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「BuzzNews」閉鎖 「A!@attrip」全記事削除……バイラルメディアの著作権侵害、運営元が相次ぎ謝罪

» 2015年02月09日 10時55分 公開
[ITmedia]
画像 BuzzNews終了の告知

 他人の作成した文章や写真などを無断で盗用して記事を作成する悪質なバイラルメディアが問題視される中、著作権侵害を指摘されたバイラルメディア大手が相次いで記事を削除し、謝罪した。「BuzzNews」は2月6日付けで閉鎖し、全記事が閲覧できない状態に。「A!@attrip」(アットリップ)もいったん全記事を削除し、運営を改善すると発表した。

 バイラルメディアは、TwitterやFacebookなどの口コミでコンテンツを拡散させるのを狙いに話題性の高い記事を掲載するのが特徴。ソーシャルメディアの拡散力をテコにしており、運営自体は低コストで行われているものが多いとみられ、他人の作成した記事や写真をネット上から盗用するメディアも多いことが問題視されてきた。

 BuzzNewsは月間ページビュー5000万をうたう大手バイラルメディアだったが、写真の無断盗用など著作権侵害がたびたび指摘されていた。昨年10月、自身の著作物を盗用されたライターのヨッピーさんが、編集プロダクションのノオトとともに直接、運営元のWebTechAsiaに改善を申し入れ、WebTechAsiaが謝罪していた。

 BuzzNewsは今年2月6日にサービスを終了。同様なバイラルメディアが増えるなど「一通りの役割を終えたと判断した」ことなどを理由にあげている。また、著作権侵害を指摘されたこといついては「無事に和解に至った」と報告。「ご心配をお掛けした皆さまに深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪している。

画像 「A!@attrip」のトップページより

 「A!@attrip」は2011年にオープンしたブログ形式のバイラルメディアで、14年7月時点の月間PVは181万と発表している。今年2月2日、ノオトの宮脇淳代表が、自身が編集長を務める品川経済新聞からの写真盗用を指摘。その後、A!@attripから謝罪があったと報告した。

 A!@attripはトップページで「著作者様及び、権利を侵害してしまった皆様にお詫び致します。申し訳ありませんでした」と謝罪。全記事をいったん削除した。今後、問題のある記事の修正・削除を行った上で、他人の権利を侵害しないよう十分留意するとしている。

 バイラルメディアをめぐる著作権問題はたびたび指摘されており、過去には「TABI LABO」が海外メディアの記事を盗用していると指摘され、謝罪した例もある。

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