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» 2015年02月25日 14時13分 UPDATE

6秒動画「Vine」開発陣が語る、その強み 短い中にもエンタメ性 日本のユーザーは3カ月で3倍に

6秒動画「Vine」の開発チームが来日し、サービスの現状と展望を語った。動画サービスは増えているが、強みは「エンターテインメント作品が集まること」。日本のユーザーは3カ月で3倍に急増しているという。

[ITmedia]
photo 動物たちの様子を投稿する「長崎バイオパーク」の人気動画。850万回以上再生されている

 米Twitter傘下の動画サービス「Vine」の開発チームがこのほど来日し、6秒という短い動画の投稿・閲覧でユーザーを拡大している同サービスの狙いを語った。スマートフォン向け動画関連サービスは増えているが、短くてもクリエイティブな作品が集まるプラットフォームとして育てていきたいという。

 Vineの2013年1月にスタート。元々は独立したスタートアップ企業が運営を計画していたが、正式サービス開始前にTwitterに買収され、Twitterの公式サービスとして公開された経緯がある。

 現在、1日のループ数(再生数)は15億回、アプリ/Webを合わせた閲覧数は月間1億人に上っている。ユーザーの平均年齢は25歳程度、男女比は女性のほうが少し多い。作品自体や使い方が話題になることで年齢層は少しずつ広がっている実感もあり、新たな楽しみ方をこれからも提案していきたいと意気込む。日本でもユーザーは急増しており、直近3カ月で3倍になっているという。

photo 日本のユーザー数の推移

 モバイルアプリに特化しており、スマートフォンで素早く撮影し、編集などをしなくても誰でも簡単に投稿して楽しめるようになっているのが特徴だ。歌やダンスなどの音楽ネタ、動物のかわいい1シーン、動きや表情を楽しむ短いコメディ、スポーツのハイライトを臨場感たっぷりに、ストップモーションやコマ撮りのクリエイティブな作品――など投稿される作品は多種多様だ。人気ユーザーのVineにロバート・デ・ニーロさんが登場するなど、セレブや企業にも認知・利用は広がっている。

 Vineの特徴は6秒という短さだ。Vine部門統率者のジェイソン・トフさんは「制約を作ることでクリエイティビティを刺激する、写真と動画のあいだの表現」と説明する。ショートムービーだからこそ「言葉が分からなくても動きや表情で面白さが伝わる」(トフさん)のも国境を超えて楽しめる要素の1つ。国内人気ユーザーの1人、470万人以上のフォロワーを抱える高校生のReika Oozekiさんは海外のファンも多い。

 直近3カ月で3倍と、日本でユーザーが急増している理由は「正直よく分からない……ので、それを知るためにも今回来た」(トフさん)としつつ、スマートフォン端末の普及や、スピード面/容量面での4Gインフラの強さなどを考えられる要因にあげた。

photo マイクを持つジェイソン・トフさんに加え、プロダクトマネージャーのアダム・フェルドマンさん、カルチャー担当のジェイソン・マンテさん、広報・マーケティング担当のカロリン・ペナーさん(左から)が来日

 グローバルな競合としてInstagramやTwitter本体の動画機能と比較しつつ、トフさんは「Instagramはプライベートな出来事のシェア、Twitterビデオは今目の前で起こっていることをリアルタイムに伝える側面が強いが、Vineはエンターテインメント作品のプラットフォーム。6秒の中に物語を見せる場所」と違いを語る。時事性に左右されないアーティスティックなものが多く、何カ月の前の作品でも新鮮な気持ちで新たに出会えるのが魅力という。

 Vineチームは現在34人で、ニューヨークに拠点を起き、サンフランシスコのTwitter本社とは独立した組織で開発・運営している。現状はマネタイズの手段を模索するのではなく「あくまでユーザーによりよいプロダクトを届けるのが最優先」(トフさん)。ジャンル別におすすめ動画をピックアップするキュレーションや、「Vineスター」としてVineをきっかけにWebやテレビに活躍を広げるユーザーを支援する仕組みなどを整え、新たな才能が生まれる場所として大きくしていきたいと今後の展望を話している。

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