米Microsoftと米航空宇宙局(NASA)は6月25日(現地時間)、MicrosoftのWindows 10搭載の拡張現実HMD「HoloLens」を宇宙で利用する共同プロジェクト「Sidekick」(仲間、という意味)を発表した。
まずは28日に打ち上げられるSpaceXの物資補給船で2台のHoloLensを国際宇宙ステーション(ISS)に届ける。
Sidekickには「Remote Expert Mode」と「Procedure Mode」の2つのオペレーションモードがある。
Remote Expert Modeでは、宇宙飛行士が装着するHoloLensのリアルタイムの映像を地上チームにSkype経由でストリーミングし、宇宙飛行士の作業にリアルタイムで指示やアドバイスを与えられる。音声の他、映像上のアノテーション(動画にオーバーレイ表示するテキストの注釈)でも指示できる。
Procedure Modeは、宇宙飛行士が作業の際、実際の作業対象の上にオーバーレイでホログラフィックな動画マニュアルを表示するというもの。膨大なマニュアルを確認することなく、ホログラフの指示に沿って作業を進められる。
MicrosoftとNASAはHoloLensの発表前から協力しており、発表イベントでは火星探査機「Curiosity」からのデータで構築した仮想の火星空間をHoloLensで歩き回れるソフトウェア「OnSight」を披露している。
MicrosoftはHoloLensを一般向けに販売する計画だが、発売時期や価格についてはまだ発表していない。
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