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FM音源、アナログ、エレアコピアノ、コンボオルガン──ヤマハ往年の名機をミニ鍵盤に込めた「reface」シリーズ発表

» 2015年07月08日 12時00分 公開
[松尾公也ITmedia]

 ヤマハは7月8日、長らくリリースしていなかった「ミニ鍵盤キーボード」に再参入。4機種からなる新シリーズ「reface」を発表した。発売日はreface CS、reface DXは9月1日、reface CPとreface YCは11月2日。価格はオープンプライス。

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 「reface」シリーズを構成するのは、DX7に代表されるFM合成方式によるデジタルシンセ「reface DX」(4オペレータ)、CS-80などファットな音色のアナログシンセを再現する8音ポリフォニック「reface CS」、CP-70やローズ、ウーリツァー、そしてアコースティックピアノを再現する「reface CP」、トランジスター方式によるコンボオルガンとして人気だったYCだけでなく、ハモンド、VOX、ファルフィッサなど主要なオルガンをドローバーで操作できる「reface YC」。

 4機種の基本的なボディは共通で、ミニサイズの37鍵、重さ1.9キロ。単三形乾電池×6本で動作し、MIDI端子、USB端子を備える。弾いたサウンドをリアルタイムで重ねることができるルーパーも付属。音作りはUSB経由でChromeの動作するパソコンにつなぎ、ChromeがサポートしているWeb MIDI APIによって保存・共有することが可能。

 スピーカー内蔵なので持ち運びながらサウンドメイキング、作曲も可能。iPhone/iPadに接続したり、DTMの入力端末としても利用できる。専用のiOS用アプリを使うと音色をセットリストに応じて切り替えたりも簡単にできる。

 ミニ鍵盤の低価格シンセは、microKORGに代表されるコルグの独壇場だったが、今年に入ってローランドがJD-Xiというアナログシンセを発表、ヤマハのrefaceにより日本のシンセメーカー御三家がそろって「ミニ鍵盤シンセ」をリリースする時代となった。

 ヤマハはアナログモノフォニックシンセの「CS01」、ポリフォニックのショルダーシンセ「ショルキー SHS-10」、XG音源とスピーカーを備えバッテリー動作する「CBX-K1XG」を過去発売していたが、20年近くミニ鍵盤シンセの新モデルは出ていなかった。

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