アナログシンセサイザーが大型モジュラーから簡単に持ち運べるMinimoogの時代に移行した43年前に登場、その後9年間にわたって人気を二分したデュオフォニックシンセ「ARP Odyssey」をKORGが復活させた。代表的な3モデルの音色をすべて再現でき、価格は10万円前後に抑える。発売は3月下旬。
KORGは自社のアナログシンセサイザーを復活させるプロジェクトを成功させており、今回はそれを他社製アナログシンセでも実現しようという試みで、当初は2014年9月に製品発表を予定していた。ARP創業者の1人であるデビッド・フレンド元社長の監修を受け、パーツ選定や調整に当たった。
ARP Odysseyは1972年に発売されたあと、時期により2つのモデルがあり、それぞれVCFのフィルターが異なる。KORGのリメイク版ではこれら3種類のすべてをスイッチで切り替え可能。ポルタメントの効き方も異なる2つの仕様にスイッチできる。
通常モデルのデザインに関しては最後期モデルのRev3を元にしているが、初期の白いモデルのRev1、黒パネルのRev2のデザインも5月に数量限定で発売予定だ。ボディ全体は87%に縮小。鍵盤もミニの37鍵となっているが、「軽量化と弾きやすさを実現した」としている。重量は5kg。ARPのロゴが入った専用セミハードケースも付属している。
オリジナルから進化した部分としては、オーバードライブをかけるDRIVE,USB-MIDI、MIDI IN、ヘッドフォン端子を備えている。CV、GATE、TRIGはそれぞれIN/OUT。
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