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2015年07月09日 16時24分 UPDATE

金星探査機「あかつき」軌道投入ラストチャンスへ 7月中に3回軌道修正 「すごく緊張している」 (1/2)

金星探査機「あかつき」が12月、金星周回軌道投入のラストチャンスに挑む。7月に3回に分けて軌道修正を行う計画。失敗できない挑戦に「緊張している」と中村正人プロジェクトマネージャは話す。

[岡田有花,ITmedia]
画像 中村プロジェクトマネージャ(JAXA TVのライブ配信映像より)

 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は、12月の金星周回軌道投入に向け、7月中に3回に分けて軌道修正を行う。このままの軌道では金星に近づき過ぎて落下するリスクがあるため、姿勢制御エンジンを噴射させて軌道を修正。12月7日の金星周回軌道投入を目指す。

 これまで1秒以内程度の短時間しか燃焼させたことがないエンジンを、数十秒以上と長時間にわたって噴射させ、3回の噴射で徐々に軌道を修正する計画。「やったことがないことで、すごく緊張している」と、「あかつき」プロジェクトチームの中村正人プロジェクトマネージャは打ち明ける。

3回に分けエンジン噴射 再投入に向け軌道修正

画像 軌道情報(JAXAの資料より)

 あかつきは、金星の大気の運動や雲の形成過程の観測を目的とした惑星気象衛星で、2010年5月に打ち上げられた。同年12月7日、金星の近くでメインエンジン(軌道制御エンジン)を噴射してブレーキをかけ、金星周回軌道に乗せる予定だったが、メインエンジンが故障して投入に失敗。現在は太陽周回軌道を回っているが、再び金星に近づく今年12月7日、軌道投入に再挑戦する。

画像 姿勢制御エンジンの位置

 12月の再投入に向け、7月中に3回に分けて軌道修正を行う。メインエンジンは故障しているため、姿勢制御エンジンで軌道修正する。

 軌道修正は2011年にも3回行っているが、その時使ったのはボトム側(メインエンジン側)に配置された4本の姿勢制御エンジン。今回の軌道修正では、逆のトップ側の姿勢制御エンジン4本を初めて長時間駆動させる。トップ側のエンジンは12月の再投入時にも用いる予定で、その時のための性能試験を兼ねている。

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