宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月22日、「はやぶさ2」が目指している小惑星「1999 JU3」の名称案の募集を始めた。特設Webページの応募フォームなどから、年齢・国籍を問わず誰でも何回でも応募できる。募集は8月31日午前10時まで。
1999 JU3は地球から約3億キロの彼方にある小惑星。昨年12月に打ち上げられたはやぶさ2は、2018年夏に1999 JU3に到着し、人工クレーターを作って物質を採取するなど、1年半にわたって探査する予定だ。
募集する名称は、国際天文学連合(IAU)が定めたルールに則り、(1)アルファベットで16文字以下、(2)1つの単語でできた名称が望ましい、(3)発音できることば、(4)攻撃的なもの、不快にさせるようなものであってはならない――などのルールがある。
1999 JU3のように地球軌道に接近する小惑星は神話由来の名称を付けることが慣例になっているが、そうではない名称が認められることもあるため、神話由来以外の名称案も応募できる。
応募は特設Webページの応募フォームかはがきで行えるほか、7月23、24日のJAXA相模原キャンパス(神奈川県)特別公開の会場の専用用紙で応募することもできる。
選考委員会が名称案を選び、発見者である米国のLINEAR(リニア)チームに伝え、同チームがIAUに命名提案。IAUの小天体命名委員会が審査する。決定した名称は、IAUの下部組織が発行する「Minor Planet Circulars」(MPCs)への掲載をもって公表となる。掲載は早くて今年11月末ごろになる見通し。
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