「ロボットや仮想現実とのセックスは50年以内に当たり前のことになるだろう」──という英研究者の予測を英紙Mirrorが紹介している。
こう主張するのは英サンダーランド大学の心理学者、ヘレン・ディスコル博士だ。さらに言えば、リアルさを増す仮想現実の進展で「肉体関係」というもの自体が原始的なものとしてとらえられるようになるだろうという。
仮想現実やロボットとの性行為は奇異に思われるかもしれないが、セックスに対する現在の考え方はたかだが100年程度の歴史しかなく、「急速かつラディカル」に変化することは不思議ではないとしている。「人間はいずれ仮想現実のパートナーと恋に落ちるようになるだろう」という。
仮想現実のセックスは現実よりもパーフェクトな体験をもたらすことができ、その結果多くの人々が仮想現実とともに1人で過ごすようになるかもしれない。これは人間の関係性に対する大きな課題になるとみる。
ディスコル博士が今後を示唆する例として挙げるのが日本。日本の若者にはセックスを面倒なものとして忌避する傾向が現れている上、「既に日本の男性にはバーチャル彼女アプリとともに熱海島(island of Atami)で休日を過ごす人もいる」という。おそらく「ラブプラス」のことではないかと思われる。
人と接して関係を築くことを求めるのが人間の本性であり、仮想現実化で1人で過ごすことが増えれば人は孤独感を募らせていくおそれはある。だが、人間と見分けがつかないような知的なロボットが現れれば……ディスコル博士はこうした問題も「長期的にみれば、テクノロジーで乗り越えられるかもしれない」とみている。
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