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博士号取り消し、小保方氏からの抗議に早大が反論 「事実と異なる」(1/2 ページ)

» 2015年11月04日 13時20分 公開
[岡田有花ITmedia]
画像 小保方晴子氏(昨年4月の記者会見時)

 早稲田大学は11月4日、小保方晴子・元理化学研究所研究員の博士号の取り消しを決めたことについて、改めて説明するコメントを出した。同大の決定について小保方氏側が発表した抗議コメントに「事実と異なるいくつかの点と誤解と思われる指摘がある」とし、具体的に説明している。

 同大は昨年、小保方氏の博士論文の不正を認定したが、「指導・審査過程には重大な不備・欠陥があった」として1年間の猶予期間を設け、再度指導した上で、論文の訂正を求めていた。だが、小保方氏から再提出を受けた論文について、必要な訂正が終了しておらず、「博士論文として相応しいものではない」と判断。論文審査に付することはできないとし、博士号の取り消しを確定したと2日に発表していた。

 この決定について同日、小保方氏は代理人の弁護士を通じ、「失望している」とのコメントを発表。「論文提出前から、今回は合格する可能性はとても低いと担当教官から伝えられていた」「心身への状況配慮などは一切なされず、むしろそれが不合格の理由にも採用された」「審査教官とのやりとりは1回だけで、意見も聞き入られず、当初から不合格を前提とした手続きだった」「社会風潮を重視した結論が出された」などと抗議していた。

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