米Appleが大規模なVR(仮想現実)およびAR(拡張現実)部門を立ち上げ、既にヘッドマウントディスプレイ(HMD)のプロトタイプを幾つか開発済みであると、米Financial Timesが1月29日(現地時間)に報じた。
Financial Timesは21日、Appleがバージニア工科大学のコンピュータ工学科で3Dユーザーインタフェースの研究をしていたダグ・バウマン教授を採用したことも報じている。
Appleは2013年にモーションセンサーを手掛けるPrimeSenseを買収して以来、複数の関連企業を買収している。最近では米Googleの3D認識・AR(拡張現実)技術プロジェクト「Project Tango」に協力してきた米FlyBy Mediaを買収したとみられている。LinkedInによると、FlyByはAppleのMaps Connectと統合するiPhoneベースの3Dフロアプランアプリも手掛けている。
同社は昨年、スマートフォンを使ったHMDの特許を取得している。ティム・クックCEOは26日の業績発表後の電話会見のQ&Aで「VRをニッチだとは思わない。本当にクールだと思うし、興味深いアプリケーションもある」と語った。
VRに関しては米Facebook(傘下のOculus VR)が、ARは「HoloLens」を手掛ける米Microsoftが先行している。米Googleも27日、「もうすぐモバイルVRに創造的で楽しい体験や教育的体験をもたらすプロジェクトを披露する」と語り、VR市場への本格参入をほのめかした。
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