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X線天文衛星「ASTRO-H」打ち上げ 分離確認

» 2016年02月17日 18時04分 公開
[ITmedia]

 X線天文衛星「ASTRO-H」が2月17日午後5時45分、H-IIAロケット30号機で種子島宇宙センターから打ち上げられ、午後6時ごろ、ロケットから分離した。

photo ASTRO-Hのイメージ=JAXA提供
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photo 種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機で打ち上げられた=JAXAのライブ中継より

 ASTRO-Hは「すざく」の後継として開発された、X線を専門に観測を行う宇宙天文台。2種類(計4台)のX線望遠鏡と4種類(計6台)のX線検出器を搭載しており、衛星後方には軌道上で伸びる「光学ベンチ」を備え、観測時には焦点距離12メートルという大きな衛星だ。

 X線を発する高温プラズマなどは星より多く存在するとされ、X線を詳しく調べることで、可視光では得られないさまざまな宇宙の姿を明らかにできると期待されている。特に巨大ブラックホールや銀河団の成り立ちなどの解明に大きな貢献が期待されている。

 日本はX線天文学で世界をリードしており、X線衛星としてはASTRO-Hは「はくちょう」「てんま」「ぎんが」「すざく」に続く6機目。

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