Googleは2月18日、スマートフォンなどの動画やゲームをテレビ画面に映し出せるデバイス「Chromecast」の新モデルを国内発売した。音楽をキャストする「Chromecast Audio」も同時に発売し、いずれも価格は4980円(税込)。ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどの量販店では18日から、Googleの公式オンラインストアでは19日から販売を始める。
「Chromecast」はテレビのHDMI端子に差し込むと、スマホやタブレットで見ている動画や映画、ゲームなどをテレビの画面に映し出せるデバイス。Android端末のほか、iPhone/iPad、Mac、Windows搭載のノートPCにも対応する。
従来のデザインを一新し、円形のコンパクトなサイズに収めたほか、ケーブルに柔軟性を持たせ、テレビへの差し込みもスムーズにした。Wi-Fi接続のパフォーマンスも改善し、IEEE 802.11ac、デュアルバンドの2.4GHz/5GHzに対応したほか、新しいアルゴリズムを採用し、Wi-Fi環境が変化するたびに最適なアンテナと電波を自動選択する――などの機能も備える。カラーはブラック、レモネード、コーラルの3種類。
動画に限らず、「Angry Birds Friends」など数千種類のゲームも楽しめる。手元のモバイル端末がコントローラーとなり、マルチプレイ対応のゲームでは複数人で一緒に遊べる。「ファイナルファンタジーXIII Google Cast Edition」(スクウェア・エニックス)も近く発表する。
「Chromecast Audio」は、付属のケーブルをスピーカーのAUX入力端子に差し込むと、手元のモバイル端末から音楽やラジオなどをWi-Fi経由でストリーミングできる。Google Play Music、AWA、KKBoxなどのアプリに対応し、Chromecastと同様に、Android/iOSを搭載した端末を利用できる。
接続しているスピーカーをグループ化できる「マルチルーム機能」も搭載し、家中のスピーカーに同じ音楽をキャストすることも可能だ。
両製品は昨年9月に米国で販売を開始。約半年遅れで日本、オーストラリア、ニュージーランドで発売する。
同社の埜々内ルイさん(Chromecast&TV 日本パートナーシップ担当)は「普段からスマホで動画を頻繁に見る人が対象」とコメント。U-NEXTのユーザーのうち、Chromecastを使用するユーザーは「使用しない場合と比べて約70%も多くのコンテンツを視聴している」(埜々内さん)といった調査結果もあると言い、「今後も動画配信サービスと多数連携し、コンテンツをプラットフォームとして、さらなる展開を狙えれば」と期待を寄せる。
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