日本で初めて電話の自動交換に使われた「機械式交換機」が、「ニコニコ超会議2016」(4月29〜30日、千葉・幕張メッセ)の「NTT超未来大博覧会2016」ブースで展示された。「機械式交換機」は1926年に始まった「自動交換電話」で使われたもの。それまで電話は「交換手」が実際に手を動かしてつなげていたが、この技術によって電話番号を回せばつながるようになった。
機械式交換機は、1923年の関東大震災をきっかけに大幅導入が決定された。実は、機械式自動交換機は改良を重ね、デジタル式交換機が登場する1990年代まで使われていたもの。特にステップバイステップ方式と呼ばれるこの機械式交換機は、ほかの自動交換方法より震動に強い構造という理由から普及した。
ダイヤルを回すとガチャガチャと音を立てて動き、受話器を置くともう一度ガチャっといって通話は終了する。デモでは電話をかけると過去や未来にトリップし、時代を超えて歴史上の人物や未来の警察などにつながる設定になっている。
(太田智美)
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