米Oracleが、AndroidがJavaの特許と著作権を侵害しているとして米Googleを提訴した裁判で、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁の陪審員団は5月26日(現地時間)、GoogleによるJava APIの使用は「フェアユース(公正利用)」であるとの評決を下した。
Oracleの法務顧問、ドリアン・デイリー氏は声明文で、米連邦巡回区控訴裁判所に控訴する計画であると語った。
OracleとGoogleの、Javaを巡る争いは、2010年10月、OracleがGoogleを同地裁に提訴したことで始まった。Oracleは7件の特許権侵害と、37件のJava APIの著作権侵害を訴えたが、一審では特許侵害は認められず、またAPIは著作権保護の対象にならないとの判決が下された。Oracleは2012年、米連邦巡回控訴裁判所に控訴し、2014年にJava APIが著作権によって保護されているという判決を獲得。この時点でフェアユースについては連邦地裁に差し戻されていた。
OracleはGoogleによるJavaの著作権侵害で4億7500万ドルの損害を受け、また、Googleはこれにより88億2900万ドルの利益を得たとして、Googleに93億ドルの損害賠償を請求している。
Googleはこの評決について声明文で「これは、Androidエコシステム、Javaプログラミングコミュニティー、そして、オープンで自由なプログラミング言語を使うソフトウェア開発者にとっての勝利だ」と語った。
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