宇宙空間で時空の「ゆがみ」が伝わる「重力波」の2度目の観測に成功したと、米国の研究チーム「LIGO」(ライゴ)が6月15日、米・サンディエゴで開催されているアメリカ天文学会の会議で発表した。
重力波は、ブラックホールなどの巨大な質量の天体が動く時に生じ、時空の「ゆがみ」が光速で波のように伝わる現象。アインシュタインが「一般相対性理論」の中で存在を予言したが、地球に届く「ゆがみ」は極めて微弱なため、検出が難しかった。LIGOは2015年9月に初めて観測に成功し、16年2月に成果を発表し話題となった。
同チームは15年11月に2度目の観測に成功。約14億年前、2つのブラックホールが合体する時に生じた重力波だという。より多くの重力波を検出することで、従来の望遠鏡では観測が難しかったブラックホールの分布を予測できるとしている。
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