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Google、バーチャルツアーアプリ「Expeditions」他、教育関連サービスを発表

» 2016年06月28日 12時20分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは6月27日(現地時間)、国際科学教育学会(ISTE)の年次カンファレンスに合わせ、4つの教育関連の取り組みを発表した。

Cardboard利用のバーチャルツアーアプリ「Expeditions」を一般に公開

 「Expeditions」は、「Cardboard」対応のバーチャルツアーアプリ。これまで日本を含む世界の教育機関でβテストしてきたもので、今回Google Playで一般に公開した。iOS版も間もなく公開する予定という。

 edu 1 Expeditionsアプリ

 Cardboardをサポートする端末が2台以上あれば、誰でもバーチャルツアーを楽しめる。1人が「ガイド」になって200以上のツアーから、例えばマチュピチュやグレートバリアリーフなどを選び、同じWi-Fiネットワークに「探索ユーザー」としてアクセスしているユーザーと共にコンテンツ内を探索できる。

 edu 2 コンテンツの解説は英語だが、アプリは日本語化されている

 ツアーでは、名所旧跡を単に見て回るのではなく、引率者向けには注目すべき建築物などについての解説が用意されている。

 Googleは、教育機関向けのExpeditonsの導入キット(生徒用の30台のCardboard対応端末、Mattel製HMD、Wi-Fiルータなどのセット)をBest Buyで9999ドルで発売した。

教室中のChromebookの画面を共有できる「Google Cast for Education」

 Chromebookを採用している教育機関向けに、各自のChromebookの画面を無線で共有するための無償のChromeアプリ「Google Cast for Education」も公開した。

 例えば教師が黒板代わりに自分のChromebook上に記入する説明を生徒全員のChromebookに表示できる。


オンライン選択問題ツール「Quizzes in Google Forms」

 「Quizzes in Google Forms」は、生徒の理解度を確認するためのインタラクティブな選択問題を作成し、自動的に採点もできるツール。生徒は教師が用意した正解や解説を読むこともできる。


 この他に、Chromebook用教育アプリの割引販売も発表した。

 米調査会社Futuresource Consultingが3月に発表した調査報告によると、Chromebookは米国のK-12(日本の小学校に当たる)市場の56%を占めるという。

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