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2016年07月14日 18時50分 UPDATE

DeNA、人工知能活用の新会社 交通サービスなどに応用へ 守安社長「2〜3年で天地がひっくり返る」

DeNAが人工知能関連ベンチャー「PFN」と合弁会社「PFDeNA」を設立。機械学習やディープラーニングなどの技術をゲーム事業や交通サービスなどに活用する。

[片渕陽平,ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は7月14日、人工知能(AI)関連の国内ベンチャー・Preferred Networks(PFN)と合弁会社「PFDeNA」を設立したと発表した。出資比率は50:50。ディープラーニングや機械学習などのAI技術を、DeNAのゲーム事業や交通サービスなどに活用する狙い。DeNAの守安功社長は「AIによって、どんな分野も2〜3年で天地がひっくり返る可能性がある。その未来に賭けたい」と話す。

photo 合弁会社「PFDeNA」を設立。DeNAの守安社長は「すごく安易な名前だし、PなのかDなのかよく分からない企業ロゴなんですが」と苦笑する

 2014年設立のPFNは、これまでもトヨタ自動車などと協業し、自動車や産業用ロボット向けに機械学習を活用したサービスを提供してきた。新会社では、PFNのこうしたノウハウを、DeNAのゲームやヘルスケア事業、交通サービスなどに生かす。「DeNAはサービス提供、PFNは研究開発を担当する。新会社は両社の意思決定の場と考えている」(守安社長)。

photo DeNAとPFNの強みを生かす

 両社は今年1月、DeNAの「Mobage」(モバゲー)向けに、ユーザーとチャットする「対話型AI」を試験的に開発。「3連休どこ行く?」(人間)→「買い物行く」(AI)→「遠くに行かないの?」(人間)→「まだ決めていないけど、行きたいですね」(AI)というように「違和感ない会話を実現でき、手応えを感じている」(守安社長)という。同技術は今後、DeNAのカスタマーサービス窓口で活用する予定だ。

photophoto DeNAの「Mobage」(モバゲー)向けに、ユーザーとチャットする「対話型AI」を試験的に開発

 「全て実現できるか分からないが」と守安社長は前置きした上で、AI技術を活用したサービスイメージを挙げる。例えばソーシャルゲームでは、AIがプレイヤーの行動を分析し、敵のパラメーターや出現位置を自動調節する。自動車関連の事業では、自動運転車のルートを制御したり、損害保険料を設定したり――などの活用が見込めるという。「ドライバーの運転をAIが分析し、運転が上手な人は保険料を下げるような仕組みも作れる」(守安社長)。

 成功した活用事例は、他社にノウハウとして提供したり、新たな事業領域に進出したりするために役立てるという。

photophoto ゲームやヘルスケア事業、交通サービスなどに生かす

「2〜3年でひっくり返る、その未来に賭けたい」

 「天地がひっくり返る。私自身、本当に驚いた」――守安社長は、米Googleの囲碁専用AI「AlphaGo」(アルファ碁)がプロ棋士を破ったことをこう振り返る。「まだ10年はAIは勝てない、そんなプロ棋士の肌感覚を覆した」。

photophoto 米Googleの囲碁専用AI「AlphaGo」に注目

 「こうした動きがどの分野でも起こるはず。『10年はかかる』と言われていたことが、2〜3年でひっくり返るなら、その未来に賭けたい」(守安社長)

photo 左から、DeNAの守安功社長、PFNの西川徹CEO

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