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iPhone版使ったらKindle Unlimitedが「てのひら図書館」になった(1/3 ページ)

» 2016年08月04日 12時42分 公開
[松尾公也ITmedia]

 日本語版Kindle Unlimitedのコンテンツブラウズが、ユーザーを迷わせるつくりになっていて、目的地になかなかたどりつけないとの第1印象を書いた。だが、iPhone版Kindleアプリで試してみると見違えるほど快適であることがわかったので、悪の教典#9 第2印象じゃない、Kindle Unlimitedのセカンド・インプレッションをお届けする。

 KindleのiOSアプリには逃れようのない欠点がある。それは、アプリ内でコンテンツを追加できないというところだ。できるのは、ほかのマシンやiPhoneのSafariで購入したコンテンツを同期させて読むこと。それだけ。

 このため、出先で手持ち無沙汰、新刊でもさがすかとなったときには決済が指紋認証だけで済むApple純正のiBooksを使うことが多かった。常用している電子書籍サービスではストア機能を内蔵できるのはAppleのみだからだ。

 だが、それが定額制サービスならばどうか。Appleはお金のやりとりをアプリ内課金を経由せずに行うことを禁じているのであって、課金が発生しないのであればコンテンツの追加・削除は可能になる。事実、ビデオ定額制アプリや、dマガジンなどの定額制雑誌ビュワーも自由にコンテンツを追加して読める。

 Kindleは、そのようなストアフロント機能を持っていなかったため、使いづらいものとなっていた。せっかく世界最大のコンテンツを持つ電子書籍プラットフォームなのに、自由に読めるのは、自分が別のところで既に購入したものだけだった。

 それが、Kindle Unlimitedを導入したとたんに変わる。

Book Browser

 Kindle Unlimitedにサインインし、iOSのKindleアプリを起動。同期すると、Book Browserという機能が追加される。これで、13万冊以上の日本語の本や雑誌にアクセスできる。図書館オンマイハンドである。

photo Book Browserが追加される
photo これで12万冊以上の本・雑誌が読める(実際は13万を超えている)
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