Twitterでアカウントを凍結されるのは、レスリー・ジョーンズに嫌がらせした人かテロリストだけだと思っていた──。米スポーツ誌Athlon Sportsのライター、ジム・ウェーバー氏は8月25日(現地時間)、LinkedInの投稿でこう語り、自身のTwitterアカウントが凍結された顛末について説明した。
同氏は2012年から@JimMWeberというアカウントで累計6万9000件以上ツイートし、100万人以上のフォロワーを有していた。
スポーツライターであるウェーバー氏は、リオオリンピック期間中、素晴らしい演技の動画を幾つかツイートしていたが、8月20日の午後7時55分にTwitterサポートから、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)違反があったためそうした投稿の1つを削除したというメールを受け取った。このメールには、国際オリンピック委員会(IOC)がTwitterに送ったメールが添付されていた。
IOCはこのメールで、自身のモニタリングシステムにより、ウェーバー氏がツイートした動画(Redditで見つけた米女子体操で金メダルを獲得したアリー・レイズマンのGIFアニメ。Redditからも既に削除されている)がIOCの権利を侵害していることを検知したので、メール受信後10分以内に対応するよう求めた。
ウェーバー氏が最初の警告を受信した3分後、今度はTwitterサポートから「アカウントを停止(まだ停止解除可能な状態)した」という通知があり、ウェーバー氏は何度もTwitterにどうすれば解除できるか問い合わせたが、数日後に「アカウントを凍結(永遠追放)した」というメールを受け取った。これらのメールはすべて自動のもので、人間の担当者による対応はなかったという。
ウェーバー氏は「もう新たなTwitterアカウントを作るつもりはない。Facebook、Instagram、Snapchatなど、簡単にアカウントを凍結できる同類サービスに投稿するのにも抵抗を感じるようになってしまった」と語る。
Twitterは19日、サービスがいじめやテロのプロパガンダに悪用されることへの対策として実施している関連アカウントの凍結件数が過去半年で約23万5000件に上ったと発表している。また、問題のあるツイートがあってからそのアカウントを凍結するまでの時間を劇的に短縮したという。
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