機械学習技術の向上のため、従業員がユーザーのデータを閲覧できるように「プライバシーポリシー」を改定する――米Evernoteが12月14日(現地時間)にそう発表したが、批判を受け15日に撤回した。「ユーザーの皆さんを失望させて申し訳ありません」と謝罪し「ユーザーポリシー全体を見直す」としている。
同社は14日、一部の従業員(エンジニア)がユーザーのノートデータを閲覧できるように、プライバシーポリシーを2017年1月23日付で改定すると発表。Evernoteに採用している機械学習技術が、ユーザーに関連性が高いコンテンツや機能を表示できているかを目視確認するためと意図を説明していた。
見られたくない場合は、個人設定から「許可」のチェックを外す機能があったが、ユーザーからは「プライバシーを軽んじている」など不満の声が上がっていた。これを受け、同社は改定の撤回を決めたという。
今後は、数カ月以内にプライバシーポリシーを改め、ユーザーのデータがデフォルト設定で保護されるように機能を強化するとしている。
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