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「Splatoon」をガラス細工でリアル再現 「脱サラしてガラス職人に」「独学で勉強」 制作者に聞く闘会議2017

» 2017年02月11日 13時32分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 任天堂のゲーム「Splatoon」に登場する“イカ”のキャラクターをガラス細工で再現した作品が、ドワンゴのゲームイベント「闘会議2017」(2月11〜12日、千葉・幕張メッセ)に出展されている。

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 ヒトの姿にもイカの姿にも変身できるキャラ「インクリング」が、飛び跳ねる様子をリアルに再現。Splatoonの特徴といえる鮮やかなインクを、ガラスの色合いで表現した。吸盤の細かい模様や目玉などディテールにもこだわっている。

photo 吸盤の細かい模様も
photo 青いインクリング、スーパーサザエも

 制作者のガラス野郎(@glass_yaroo)さんは「ガラス細工は工業製品ではないので、かっちりとしたものは作れない。飴細工と同じ要領でガラスをドロドロに溶かすので、キャラクターの細かい部分を再現するのは苦労した」と話す。

 ガラス野郎さんは約10年前に脱サラし、ガラス職人に転職。きっかけは、電車通勤中に「神様の声が降りてきたかのように、唐突に『ガラス細工をしたい』と頭に浮かんだことだった」(ガラス野郎さん)。ガラス細工の知識もノウハウも一切なく、東急ハンズでガラス細工セットを購入し、独学で勉強を始めたという。

 キャラクターをガラス細工の題材に選んだ理由は「昔からオタクだったから」(ガラス野郎さん)。「綺麗なものを作りたい」と思いつつも、周囲と題材が被るのを避けようと考え、「ガラス細工を始める前からニコニコ動画が好きだったこともあり、『オタクっぽいもの』なら自分らしい作品になるのでは」と作り始めた。

photo 会場のブース

 インクリングの作品は非売品だが、会場のブースではガラス野郎さんが制作したキーホルダーなどが販売されている。価格は3000円(税込)から。

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