任天堂が新型ゲーム機「Nitendo Switch」を3月3日に発売する。コントローラー部分とディスプレイが着脱可能で、据え置き型ゲーム機としても携帯型ゲーム機としても遊べるのが特徴だ(スペックなどの詳細は別記事)。1月14〜15日の一般向け体験会(東京ビッグサイト)に先立ち、記者が報道向け体験会で一足先にプレイ。その模様をお伝えしよう。
まず記者が遊んだタイトルは、今春発売予定の格闘ゲーム「ARMS」。ばねのように伸びる腕「アーム」を持つキャラクターを操作し、パンチを繰り出して相手をノックアウトする。パンチで戦うボクシングと、遠く離れた相手に攻撃を命中させるシューティングゲームの要素が融合したゲームだ。
Switch本体から取り外せるコントローラー「Joy-Con」を両手に持ち、左右の拳を実際に突き出すと、画面上のキャラの腕が伸びパンチがさく裂。加速度センサーやジャイロセンサーを内蔵したJoy-Conの特性を生かし、実際に腕を曲げるとパンチの軌道が変わったり、前後左右に傾けてキャラを移動させたりと直観的な操作で楽しめる。
記者が面白く感じたポイントは、パンチが伸びる“シューティング”の要素だ。相手の出方を見つつ、ここぞというタイミングでパンチを放ち、さらに軌道をコントロールして相手に命中させる――という、これまでの格闘ゲームにはない戦い方に魅力を感じた。
記者は全4試合(約20分程度)を休憩なしに、拳を全力で振り回して戦い抜いたが、あまり疲労感はなかった。Joy-Conは、左右それぞれ50グラム前後と軽く、従来機器の「Wiiリモコン」「Wiiヌンチャク」などと比べると、腕を大きく動かすゲームには向いているのかもしれない。
続いてプレイしたのは、「ガンマン」「真剣白刃取り」など複数のミニゲームを収録した「1-2-Switch」(Switchと同時発売)。「画面を見ず、相手の目を見て遊ぶ」というコンセプトで、ここにもJoy-Conの機能が生かされている。
記者が体験した「ガンマン」は、Joy-Conを拳銃に見立て、西部劇の決闘が楽しめるもの。対戦相手とリアルで向かい合い、片手に持ったJoy-Conを下ろした状態からゲームスタート。本体から流れる「……Fire!」という音声を聞いたら、すぐに“銃口”を相手に向け、いかに早くボタン(ZL/ZR)を押せるかを競い合う。画面を見るのは、勝敗の結果を知るときだけだ。
操作がシンプルなので、あまり普段からゲームを遊ばないプレイヤーでも簡単に楽しめそうだ。Joy-Conをこの日初めて握った記者でも、“早撃ちの達人”を名乗る任天堂のスタッフに勝つことができた。
このほか1-2-Switchには、牛の乳搾りが楽しめる「ミルク」、相手の動きを真似る「コピーダンス」など、さまざまなゲームを収録。任天堂は、Switch本体だけを持ち出して、パーティーなどで友人と遊び、コミュニケーションのきっかけにする――という楽しみ方を提案している。
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