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2017年06月05日 16時19分 UPDATE

マストドンつまみ食い日記:なぜアニメ録画とマストドンを混ぜた? foltia開発者に根掘り葉掘り聞いた (1/4)

「マストドン入れれば」「なにをバカな」そんな議論の中、見えた道筋とは?

[松尾公也,ITmedia]

 まさに奇策。オープンソースベースのアニメ録画システムfoltiaがマストドンを飲み込んだ。マストドンの利用例は多々あるが、家庭用機器、ビデオデッキに相当するものにインスタンスを組み込むとは。

photo foltia ANIME LOCKER 5.0 [with Mastodon]

 最初のIoTインスタンスと言えるであろう画期的なアイデアはどうやって生まれたのか、foltia開発者の宗子さんに、その経緯と目的を聞いた。

「しょぼいカレンダー」と「ポッドキャスト」の出会い

――foltiaを始めようとしたきっかけは?

宗子 もともと「しょぼいカレンダー」を便利に使っていたことがあって、「これを見ながら録画予約をするんなら直接このスケジュール通りに録れるシステム作ったほうが早いんじゃないか?」と思ったのがきっかけです。最初に作ったものは2004年末のコミケに出したのが最初です。

――12年以上前なんですね。しょぼいカレンダーというのは、有志が高い精度のデータを入力し、場合によっては修正していくという仕組みですよね。

宗子 そうなんです。アナログ放送の頃は特にEPG(電子番組表)の仕組みがなかったんで番組移動の追従はこれだけが頼りだったんですよね。

――しかも、EPGにはメタデータが不足していて、なんの番組かよくわからないことも。

宗子 デジタル放送時代のEPGでも「話数」の概念がフィールドとしては用意されているのですが、どのテレビ局も活用していなくて実際には話数で整理とか困難なんですよね。

――なるほど。そのしょぼいカレンダーを活用して、録画するところまで持っていくと。最初のfoltiaは録画した後のファイルの扱いはどうされていました?

宗子 最初は撮りっぱなしでした。確かPSPで見たいと思ってMP4への変換機能を入れたときにポッドキャスト機能を入れることを思いついたんですよね。(多分私ではなくコミュニティの中にいたえぎょさんあたりだった気がするのですが……)

――えぎょさん! いまうちのマストドンコミュニティー(グルドン)で活躍してる、あのえぎょさんがですか?!

宗子 あのえぎょさんです。なんとなく同じIRCのチャンネルでダベっているうちにいろんなアイデアが生まれていきました。

――おお。PSPとフィードを使ったビデオポッドキャストの組み合わせはなかなかのアイデアですよね。そこでMP4、そしてiPodとの互換性というのも生まれるし。

宗子 そうなんです、PSPのあとビデオ対応iPodが出て新着の持ち歩きがだいぶ楽になっていきました。

――その当時はテレビ録画して持ち歩くことができない、不自由な時代でしたね。それを一気に可能にしちゃったと。コミケで発表したというのもびっくりしましたが、そこでの反響はどうでした?

宗子 実際のところコミケでの反響はそんなに大きなものではありませんでした。2006年5月頃にオープンソースマガジン(UNIX USERから改名)に記事を書かせていただいて、その半年後ぐらいにオープンソースとして公開してからじわじわ使われる方が増え始めたかな、という実感です。

――おお、そうでしたね。休刊で記事が消えてしまったのが残念です。UNIX USERのときには隣の編集部にいたんですけど(MacUser)。オープンソースにしようと考えた理由は?

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