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2017年06月26日 21時35分 UPDATE

マストドンつまみ食い日記:マストドンのVSTプラグインという奇策、ついに公開

ボカロ曲を作りながらタイムラインを見る。それで音楽制作ははかどるのか?

[松尾公也,ITmedia]

 VOCALOID(ボカロ)に関わるクリエイターやリスナーたちが集うインスタンス「ボカロ丼」(Vocalodon)には、世界初のマストドン拡張プログラムがある。その音楽制作ソフトであるDAW(Digital Audio Workstation)でタイムラインを表示できるプラグイン「Vocalodon VST」が本日、公開された。マストドン会議3でも紹介されたこのプラグインは、Windowsの32ビット、64ビット版で、対応するDAWに組み込める。

 VSTは独Steinbergが提唱する、音楽制作のための拡張規格。ほとんどのDAWがこの方式を採用し、様々な楽器、エフェクターなどを追加できる、とても便利な仕組み。そのプラグインを利用して、CubaseなどのDAWソフトを使いながらマストドンのタイムラインを見ることができるのが、Vocalodon VSTだ。ボカロ丼管理人のTOMOKI++さんが開発している。

 ほとんどの音楽制作者はDAWを全画面表示にしているので、マストドンのタイムラインを見るのには一手間かかる。その一手間を省くのがVocalodon VSTの役目だ。

 そのタイムラインにも一工夫が施されている。スーパーLTLという、ホームとローカルの2つのタイムラインをマージさせたものが用意されているのだ。標準でも取り入れてくれないかなと思うくらい便利さ。これを含めた、ホーム、ローカル、連合の合計4つのタブから1つ選んで表示できる。

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 「応援メッセージ」に画面を設定すると、自分が音楽制作をしているときに「すごいねー」とか「このフレーズ好き」とかタイムラインで言ってもらえる。実際には誰も応援していないのに気分がアゲアゲで打ち込みがはかどる素晴らしい、そして哀しい機能だ。この偽タイムラインはフルカスタマイズできるので、DTMの得意な妹に毒舌を吐いてもらうM設定も可能。

 実用的な機能もある。LUFSという、ラウドネスを計測する数値を表示する機能だ。ラウドネスといっても、高崎晃がギターを弾いているラウドネスではなくて、音の大きさの基準値のこと。これだけでもVocalodon VSTを組み込んでおく理由はちゃんとある。

 本日公開されたバージョンはWindows版VSTだが、Macユーザー向けにはMac版VSTと、Logic Pro XとGarageBandで使えるAudio Units版もComing Soonとなっているので大いに期待したいところだ。

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