ドナルド・トランプ米大統領の長女、イバンカ・トランプ氏が独ハンブルグで開催の主要20カ国地域首脳会議でトランプ氏の席に一時的に座ったことが物議を醸す中、トランプ氏は7月10日(現地時間)、「他の代表と会うためにカンファレンスルームを離れた際、イバンカに席に座っているよう頼んだのだ。めずらしいことではない。メルケル独首相もそう言っている」と娘を弁護するツイートを投稿した。
これは、7日午前中の会議の場で、複数のメディアが目撃し、ツイートなどで拡散したエピソードでイバンカさんが批判されたことを受けたもの。
トランプ氏がメルケル氏を引き合いに出したのは、この件でコメントを求められた同氏が、イバンカさんが米国の代表団の一員なので問題はないと答えたからだろう。イバンカさんは現在、無償で大統領補佐官を務めている。
ここでやめておけばいいものを、トランプ氏は上記のツイートに続けて、「もしチェルシー・クリントンの母親が、われわれの国を裏切ったように娘に席に座っているよう頼んだら、フェイクニュースメディアはこぞって『チェルシーを大統領に!』と騒いだだろう」とツイートした。
チェルシー・クリントン氏の母親とは、トランプ氏に先の大統領選で敗れた民主党候補、ヒラリー・クリントン氏のことだ。
これに対し、チェルシーさんは約30分後、自身の公式Twitterで「おはようございます、大統領。私の母も父(第42代アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン氏)も、絶対に私にそのようなことは頼みません。あなたは我が国を裏切ったのですか? そうではありませんように」とツイートした。チェルシーさんのこのツイートには、本稿執筆現在43万件以上の「いいね」が付いている。
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