ITmedia NEWS > STUDIO >
暮らしを変える「ブロックチェーン」

“自分の価値”が分かる「VALU」 私の時価総額を調べてみたら、“スティーブ・ジョブズ”を超えていた太田智美がなんかやる

» 2017年07月11日 19時37分 公開
[太田智美ITmedia]

 “自分の価値”を発行・交換できるサービス「VALU」(バリュー)が話題だ。このサービスは、株式会社の「株式」のように、個人が自身の「模擬株式」(価値)を発行し、取引するというもの。

 6月1日にサービスが正式公開されると、数日で1000万円相当を調達する人も出てきた。決済にはブロックチェーン技術を活用したビットコイン(仮想通貨)を用いる。

 現在、ネット上のインフルエンサーを中心に盛り上がりをみせているVALUだが、どんなものなのか。VALUをやれば、はやりのビットコインについても学べるのだろうか。そもそも、自分の“時価総額”はどれほどのものなのか。

 そんなことを思いながら、未知の世界にドキドキしながら登録してみた。


VALU

 登録はそれほど難しくはない。サイト右上にある「新規登録」ボタンを押すと「Facebook 新規登録」というボタンが現れ、Facebookアカウントと連携できる。これをクリックすると、「公開プロフィール」「友達リスト」「メールアドレス」情報の受け取りを求められる。

 筆者は「友達リスト」は渡したくなかったので「編集する」から「友達リスト」を許可せずに次へと進んだ。ところが、これが後々の“時価総額”に影響することになる。


VALU

VALU

 “時価総額”と呼ばれる自身の「模擬株式」(価値)は、FacebookやTwitter、Instagramのフォロワー数・友達数に応じて決まる。筆者の場合、登録時に友達リストの取得を許可しなかったため、Facebookの友達は0人に。一度登録してしまうと、もう友達情報の取得はできないようなので(7月11日現在)、どちらを重視するかは判断が必要だ。

 ちなみに、模擬株式「MY VALU」(単位はVA)作成時に「いずれかのSNSアカウントで最低100人のフレンドもしくはフォロワー」が存在しないと進めない仕様となっている。

 その後、ユーザー名やプロフィールなどを入力。TwitterやInstagramといった他のSNSと連携すると、そのフォロワー数などによって“時価総額”が増える。売り出し後はVALU内の売買によって値段が決定するとのこと。「売り出し」には審査が必要で、申請すると数日〜数週間後に審査結果が届く。

 審査に通ると、「MY VALUの管理」から「ダッシュボード」を見られるようになる。筆者の場合、「あなたの保有VA」として「換算額 601,813 JPY」「評価損益 601,813 JPY」「現在値 602 JPY」「平均購入単価 0 JPY」「保有数 1000 VA」といった数字が並んだ。そして気になる“時価総額”は「601,813 JPY」。低いのか高いのか、正直よく分からない。ちなみに“Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)”もなぜかこのサービス審査を通過しており、彼の時価総額は「0.24200 BTC」。通貨を「BTC」にそろえて比較してみると、筆者「2.23500 BTC」、ジョブズ「0.24200 BTC」で、“ジョブズ”の時価総額をはるかに超えていた。


VALU “スティーブ・ジョブズ”のアカウント。一時公開されていたが、現在は非公開となっている

VALU 筆者のアカウント

 これでひとまず、VALUを始めるための準備段階は終わり。次回は実際に自分の“模擬株式(価値)”を売るところまでをレポートする。

太田智美

筆者プロフィール

プロフール画像

 小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。

 大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは2014年11月から、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.