「全てのゲームはWebでやれ!」――そんなキャッチコピーを掲げるブラウザゲームの新プラットフォーム「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」を、ヤフーが7月18日に公開した。HTML5を活用したWebブラウザベースのゲームと、クラウド上でゲームの処理を行うストリーミング形式のクラウドゲームを用意。「ファイナルファンタジーX HD リマスター」など計39タイトルを、スマートフォンやPC、タブレットでプレイできる。
基本プレイ無料のタイトルと有料タイトル(月額、年額のプレイチケットを購入)を用意する。PCやスマホなどの端末のWebブラウザから、Yahoo!JAPAN IDでログインし、配信タイトルを選んで遊ぶ。専用アプリのダウンロードや家庭用ゲーム機の購入は不要だ。支払いにはYahoo!ウォレット決済を使う。
18日時点で、カドカワ、スクウェア・エニックスなど52社がタイトルを提供。「ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター」(スクウェア・エニックス、3年間で3400円/税込)などクラウドゲーム27本、「アンティーク カルネヴァーレ」(スクウェア・エニックス、基本プレイ無料)や「揃えて消してマカロン ぽちゃもぐ」(Wizcorp、基本プレイ無料)などHTML5活用のゲーム12本、計39本が遊べる。
今後配信する「真・鍛冶屋とドラゴン」(チームゼロ)、「イケメン戦国◆時をかける恋」(サイバード)、「チョコボのチョコッと農園」(スマイルラボ)、「15少年漂流記」(チームゼロ)の事前登録も始めた。配信タイトルは順次増やす予定。
【おわびと訂正:2017年7月19日午後5時10分 初出時「真・鍛冶屋とドラゴン」の開発会社名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。】
「ブラウザゲームなら、大量のデータダウンロード、容量不足といったゲームアプリが抱える問題を解決できる」――ヤフーの須藤岳さん(同社事業戦略本部 ゲームプラス事業部長)はそう話す。
HTML5は、Web上の文書を記述するマークアップ言語「HTML」の5回目の改定版で、従来バージョンと比べると動画や音声、グラフィックなどの処理がしやすく、Flashより表現の幅が広がるのが特徴だ。
「ハード(ゲーム機本体)も必要なくなり、いつでもどこでも気軽にゲームを楽しめるようになる」(須藤さん)
ヤフーの川邊健太郎副社長は「足かけ3年で完成した新しいプラットフォーム。全てのゲームの未来に貢献したいと考えている。これまでのゲームの常識を覆すようなものとして期待してほしい」と意気込みを語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR