「当社初のオリジナルゲームタイトルを、たくさんの方々に楽しんでいただきたい」──ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)子会社で、スマートフォン向けゲームを企画・開発するフォワードワークスは7月25日、初の完全新作タイトル「ソラとウミのアイダ」(iOS/Android)を10月上旬から提供すると発表した。
フォワードワークスは、スマホゲーム第1弾として7月4日にゴルフゲーム「みんゴル」を配信。今回が、完全新作のスマホゲーム第1弾となる。同社の川口智基さん(エグゼクティブディレクター 事業戦略責任者)は「本作は初のオリジナルIP。海外展開だけでなくメディアミックスにも力を入れる」と意気込む。
ソラとウミのアイダは、広島県尾道市を舞台にした“宇宙魚捕獲”アクションゲーム。海から魚が消え、“宇宙イケス”を試験運用している世界を舞台に、“宇宙漁師”を目指す6人の少女の成長を描く。原作・総監督は「サクラ大戦」シリーズなどを手掛けたクリエイターの広井王子さんが務める。基本プレイは無料で、ゲーム内課金あり。
主なキャスト陣は以下の通り。
ゲーム内容は、物語を読み進める「ストーリー」と、アクションゲームをプレイする「宇宙漁業」に分かれ、この2つを繰り返しながら進行する。
ストーリーは、物語の主軸を描く「メインストーリー」と、漁師候補生6人の少女と主人公(プレーヤー)のエピソードを描いた「候補生ストーリー」を用意。プレイヤーは宇宙漁業団の部長となり、彼女たちと触れあっていく。シナリオは全編フルボイスで、選択肢によってキャラクターの反応や話の展開が変化する。
宇宙漁業(ゲームパート)では、守護神と呼ばれるキャラクターをモンスターに向かっておはじきのようにはじいて遊ぶ。タップ、長押し、スライドなど直感的な操作がメインだ。
本作は尾道駅、千光寺ロープウェイ乗り場、しまなみ海道、山崎清春商店など、ゲームの舞台となる広島県尾道市の実在する風景やお店が多数登場するという。
「2013〜14年頃から作品の構想を考え始め、4年がかりで尾道市、市役所、各店舗などと交渉してきた。登場する少女たちは、秋田、熊本、京都などそれぞれ出身地がある。独特の言葉や方言にも注目してほしい」(広井王子さん)
スマホゲームだけでなく、メディアミックスも展開。年内にはラジオ番組、動画配信、漫画連載、ノベライズを開始する。18年には、トムス・エンタテインメント制作でテレビアニメ化も決定している。18年中にはPCゲームも配信。台湾、香港、マカオなどの海外展開も視野に入れているという。
同社は、プレイステーションの人気作「アークザラッド」(95年発売)、「パラッパラッパー」(96年発売)、「どこでもいっしょ」(99年発売)、「ぼくのなつやすみ」(2000年発売)などもスマホ向け新作ゲームとして順次配信する予定だ。
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