「ITしぐさ」にツッコミ隊
スマホを8の字に回すと何が起こる? その理由は(1/2 ページ)
突然だが、スマートフォンを8の字にくるくると回している人を見たことはないだろうか。手首を返すように、滑らかに回す、その様を。
別にふざけているわけではなく、この動作にはちゃんと意味がある。これは、地図アプリ上でGPS(位置情報)機能を使う際、電子コンパス(地磁気センサー)が正しい方向を示していないときの対処法の1つなのだ。
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電子コンパスは、方位磁石と同じように地磁気を検知し、自分の向いている方向がどちらなのか分かるツール。地図アプリを使うとき、常に進行方向に向けて正しい方角を示してくれる役割を持つ。
例えばGoogleマップでは、GPSと電子コンパスを使って現在地(青い点)と向き(青いグラデーション)を表す。指し示す方向が間違っていて直らない場合は、コンパスの調整が必要。Googleマップのヘルプページでは、「スマートフォンで8の字を2~3回描くとコンパスが調整される」と説明している。
かつては、iPhoneで地図アプリを使っているときも「コンパスの干渉」と表示され、「iPhoneを8の字型に動かして再調整」するよう図で明示されていた。
しかし、最近のiPhoneではその表示を見る機会は少なくなってきた。電子コンパスの精度向上により、ユーザー側が8の字回しをしなくても自動調整機能が働いていることが予想されるからだ。かつてiPhoneの電子コンパスには旭化成エレクトロニクス製のモジュールが採用されていたが、iPhone 6s/6s Plusではアルプス電気に変更されるなど、Appleも試行錯誤を繰り返しているようだ。
これが正しい「8の字回し」
旭化成エレクトロニクスのWebサイトでは、電子コンパスのキャリブレーション(調整)方法についての解説動画が見られる(2011年公開)。あくまで同社製品向けの解説としているが、同社の電子コンパスはauケータイやiPhoneなどでも搭載実績がある。
前提として、「ユーザーの自然な動作を利用して常時自動調整しているので、通常は特別な調整は不要」としながらも、周辺の磁気環境が急に変化したときは調整動作を求められる場合があるという。
具体的には、「ビルの中、家電製品のそば、金属製家具のそば、駅のホームや電車内、磁石を使ったバッグやアクセサリーのそば」など。地磁気が乱れている場所や携帯機器が着磁する場所は注意が必要だという。
肝心の8の字回しだが、手首のスナップを利かせ、かつてジュリアナ東京で踊っていた女性たちが扇子を振り回すように(?)携帯電話を回している。
しかし、なぜ8の字に回すのだろうか。この調整方法を考案した旭化成エレクトロニクスに聞いた。
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