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感謝の気持ちをビットコインで贈る「OKIMOCHI」開発 Slackと連携

» 2017年08月23日 18時19分 公開
[太田智美ITmedia]

 クラウドファンディングサイトなどを運営するCAMPFIREは8月23日、コミュニケーションツール「Slack」でビットコインを送れるツール「OKIMOCHI」(オキモチ)を開発したと発表した。オープンソースソフトウェア(OSS)として「GitHub」で公開している。


ビットコイン「OKIMOCHI」 「OKIMOCHI」の仕組み

 OKIMOCHIは、Slack上の発言にスタンプを押すと、発言者にビットコインを送れるツール。日常で生まれる感謝の気持ちを「お礼の言葉と共に少額のお金も贈りたい」という思いから開発したという。

 例えば、ごみを捨ててくれたAさんに対して、Bさんが「ありがとう」とスタンプを押すと、ビットコインがAさんに送られる。トリガーとなるスタンプやコマンド、送る金額は事前に設定する。

 原資となるビットコインは、OKIMOTCHIを使うチームが独自のサーバ上にあらかじめ作成して入金しておく「メインウォレット」から引き出される。

 利用者は一定のビットコインがたまったら、自身が持つ外部のビットコイン口座をSlack上からツールを通して登録。ビットコインを引き出せるという。ビットコインは発言する人やスタンプを押す人を問わず、全て共通のメインウォレットから出金されるため、私費ではなく会社の福利厚生資金などの利用を想定している。

 2人以上の利用者が結託してスタンプを意図的に送り合うなどすると、メインウォレット内の資金を盗めてしまうため、同社は信頼できる仲間同士で使用するよう注意を呼び掛けている。

 開発したのはCAMPFIREのエンジニア、宮本ジョーさん。もともとは社内向けに開発したアプリケーションで「ちょっとした感謝やプロジェクトの成功時に、ちょっとしたお金もそこに追加できたらいいね」という発想から生まれたという。

太田智美

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