政府は8月29日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと発表し、全国瞬時警報システム(Jアラート)を12道県に配信した。Jアラートは、弾道ミサイル攻撃や大規模災害の発生を携帯電話などにいち早く知らせ、身を守るよう促すものだ。だが、端末によっては受信できない可能性もあるという。受信できないのはどんな端末なのか、受信するにはどうすればよいのか。
北朝鮮が発射したミサイルは、短時間で日本に飛来する可能性がある。そうした予告なしの攻撃時などに、政府が国民に緊急情報を伝える仕組みがJアラートだ。市町村の防災行政無線などが自動的に起動し、屋外スピーカーなどから警報が流れるほか、該当する地域内にある携帯電話には緊急速報メール(エリアメール)が届く。
このため、緊急速報メールに対応しているスマートフォンは、Jアラートによる情報を受信できる。受信するには設定をオンにしておく必要がある。
総務省によれば、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク(ワイモバイル含む)など大手通信事業者が提供するスマホのほとんどが、緊急速報メールに対応しているという。大手通信事業者の販売した端末を、同系列の仮想移動体通信事業者(MVNO)で使用する場合も受信可能だ。対応機種は各社サイトから確認できる。
だが、MVNOなどが提供するSIMロックフリー端末の場合、iPhoneは基本的に受信可能だが、Android端末は受信できない恐れがあるという。総務省は、受信できない場合や受信できるか分からない場合は、無料スマホアプリ「Yahoo!防災速報」をインストールしたり、地方自治体の登録制メールを利用したりするよう呼び掛けている。
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