オムロンは9月27日、車のドライバーが運転に集中できる状態かを、カメラ映像と人工知能(AI)を使って判断する「ドライバー見守り車載センサー」を開発したと発表した。2020年までに発売される自動車への採用を目指す。
ドライバーの表情や動作をカメラで動画撮影し、人工知能(AI)で解析。(1)ドライバーが運行の状況を注視しているか、(2)ドライバーがどれだけ早く運転に復帰できるか、(3)ドライバーが運転席に座っているか――を判断する。
独自の顔画像センシング技術「OKAO vision」に時系列ディープラーニング技術を適用させることで、顔情報を細部まで取得し、認識の精度を大幅に向上させた。マスクやサングラスを着用していても、眼の開閉や視線、顔の向きを判断できるという。
ドライバー見守り車載センサーと、心電・脈波を測る生体センサーをさまざまな車に搭載し、運転中のドライバーのデータを収集する実証実験を、名古屋大学などと共同で進めている。収集した実走行データはさらなる技術開発に活用する。
10月3日に開幕する「CEATEC JAPAN 2017」(千葉・幕張メッセ)で、「ドライバー見守り車載センサー」を用いたデモンストレーションを行う。
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