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広井王子氏が顧問のゲオネットワークス、2.6億円の黒字「NOKIZAL」決算ピックアップ

» 2017年09月29日 10時51分 公開
[NOKIZALITmedia]

(編集部注)本記事は、執筆時に公開されていた決算公告に基づいたものです。

 ゲオネットワークス(東京都豊島区)が9月28日、官報に掲載した吸収分割公告と貸借対照表(2016年3月31日現在)によれば、当期純利益は2億6500万円、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は17億3400万円だった。

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 ゲオネットワークスは05年設立。もともとはオンラインDVDレンタル事業を行う「株式会社ぽすれん」で、02年にオン・ザ・エッヂ(後のライブドア)社員だった山名真由氏が社内起業した。04年にライブドアがバリュークリックジャパンを買収した際、同社が運営していた「DVDZOO」を統合し、05年には分社化。宅配レンタル事業でいち早く会員数10万人を突破していたが、06年のライブドア事件後にノンコア事業の整理に伴い、ゲオホールディングスに買収された。

 _現在のゲオネットワークスでは、宅配レンタル事業として「ぽすれん」の他に「ゲオ宅配レンタル」を運営。ゲオグループ全体のオムニチャネル化を進めるアプリやサイトの開発運営、婚活事業として恋人マッチングアプリ「Megry」などを運営している。

photo ゲオネットワークスの公式サイトより

ここがポイント

 今回の官報公告では、宅配レンタル事業を本体の事業会社であるゲオに移管することが発表されています。これが「ぽすれん」「ゲオ宅配レンタル」両事業ともなのかはまだ分かりませんが、もともと「ぽすれん」自体はゲオのオンラインDVDレンタル部門と統合する方針だったので、このタイミングで行ったのかもしれません。

 ゲオネットワークス自体は、15年に「サクラ大戦」「魔神英雄伝ワタル」で有名なクリエイターの広井王子氏を顧問に迎えるなど、新規事業の創出をミッションに掲げているので、よりそちらに本腰を入れていくということでしょう。16年にリリースの「ベースボールマニア」は残念ながら1年ほどで終了したようですが、試行錯誤でかつての「ぽすれん」のような勢いのあるサービスが生まれてくるのか注目です。

ゲオネットワークスの過去業績、他の企業情報は「NOKIZAL」で確認できます

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《著者紹介》

平野健児。新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの「SiteStock」や無料家計簿アプリ「ReceReco」他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業し「NOKIZAL」を運営中。

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