最近ではカフェが併設されたり、洗濯終了の通知が自分のスマートフォンに届くなど、明るく便利なイメージに変わりつつあるコインランドリー。国内のランドリー機器市場で台数シェア1位のアクアは今後、3つのフェーズで街のコインランドリーを進化させる。待望のポイントサービス導入も検討中だ。
アクアは12月からネットワークにつながり、クラウドサービスと連携する「AQUA次世代Clouud IoTランドリーシステム」として、新しい“マルチ端末”とそれに連動するランドリー機器を販売する。ランドリー機器自体がクラウドにつながるIoT化により、オーナーとユーザーは常に新しい機能やサービスを享受できる。
マルチ端末では、ICカードの発行やチャージ、サービスクーポンの発行などが行えるほか、対応するランドリーはセンター側からの一括管理によって価格設定をリアルタイムに変更可能。例えば“雨の日”や“空いている時間帯”は料金を割り引くといったサービスを検討しているという。「その地域で雨が降り始めたとき、オーナーの判断で素早く料金設定を変更できる」(同社)
また洗濯終了時にその場にいなくても機器ロック時間を延長し、扉が開かないようにできたり、機器に何らかのエラーが発生した場合でもセンターからのリモート操作でロックを解除できるなど、ユーザーが安心して利用できる環境を構築する。
2018年以降の第2フェーズでは異業種のパートナーとAPIを介してシステム連携を行い、例えば他社が広く展開しているポイントサービスや電子マネー、アプリ決済などを導入する。料金支払い時の利便性を上げ、必ずしもコインは必要ないコインランドリーが出来上がる。
19年以降を想定した第3フェーズでは、IoTランドリーが常時クラウド上に蓄積しているビッグデータを活用し、新しいビジネスの創出を目指す。同社は16年にマイクロソフトとIoTサービスの開発で協業を発表、全国1252店舗の稼働状況をクラウド上で管理している。
利用者に対しては、エリアごとの天候と稼働データから今後の需要を予測し、アプリを通じて「洗濯予報」を配信するなど、便利で快適なサービスを検討していく。
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