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Facebook、広告を出さないページの投稿をメインフィードから追いやるテスト

» 2017年10月24日 09時05分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookが一部の国で、広告を出さないFacebookページからの投稿をニュースフィードではなく「発見フィード」にだけ表示するテストを開始した。英The Guardianが10月23日(現地時間)、Facebookからの声明文を添えてそう報じた。

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 feed 2 発見フィードは分かりにくい場所からアクセスする必要がある

 このテストは現在、6カ国(スロバキア、スリランカ、セルビア、ボリビア、グアテマラ、カンボジア)で実施中という。Facebookは声明文で「友達や家族からの投稿をもっと簡単に見たいというユーザーの声に応えるため、ニュースフィードを2つに分けるテストを行っている。1つは友達と家族の投稿を表示するもので、もう1つはページからの投稿専用のものだ」と語った。

 だが実際は、ニュースフィードには友達と家族からのもの以外に、広告投稿が表示される。広告付きのものであればページからの投稿もこちらに表示される。もう1つのページからの投稿専用のものというのは発見フィードのことで、発見フィードは本来、「いいね!」していないページの投稿を掲載するものと発表段階では説明されていた。

 Facebookはページオーナーに対し、投稿ごとに「投稿の広告を出す」ことを勧める。

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 スロバキアのジャーナリスト、フィリップ・ストルハリック氏はMediumで、ページへのオーガニックリーチ(広告を出していない投稿へのリーチ)がこれまでになく減ったと書いている。同氏がコンテンツ解析ツールCrowdTangleで解析したところ、テスト開始後、スロバキアの60の主要メディアページへのインタラクション(いいね、コメント、共有)は4分の1に減少したとしている。

 Facebookは同日、この報道を受け、「これはまだテスト段階であり、世界で実施する計画は今のところない」と語った。「こうしたテストを実施することは、ユーザーとページオーナーにとって何が最善かを理解する助けになる」としている。

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