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» 2017年11月02日 12時42分 公開

X線手荷物検査にAI導入 待ち時間短縮へ 日立

X線手荷物検査にAIを導入し、材質や密度から荷物の安全性を1個ずつ識別する技術を日立製作所が開発した。検査の待ち時間を短縮できるという。

[ITmedia]

 日立製作所は11月1日、X線手荷物検査にAI(人工知能)技術を導入し、材質や密度から荷物の安全性を1個ずつ自動識別する手法を開発したと発表した。安全に見える物品でも材質や密度に異常があり、細工が疑われる場合は検査員に目視で確かめるように提案する。検査の待ち時間短縮を狙い、2018年度中の実用化を目指す。

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 X線画像から大まかに物品が存在する位置を特定し、ディープラーニングを活用して物品らしい形状を抽出する。あらかじめ安全な物品の形、種類を学習したAIが、抽出した画像をチェック。X線画像から得た材質、密度、大きさなどを、準備しておいた同じ種類の物品の標準的なデータと比較し、信頼性を検証する。複数の物品が接していても、別々に形状を識別できるという。

 同社は、新技術を活用したX線手荷物検査システムを試作し、スポーツ・音楽イベントを想定した実験を行った。延べ60人の来場者の手荷物を検査したところ、全てを目視検査する場合と比べて、検査員が同じ時間内に検査可能な数が約40%増えたという。

 今後は、空港や駅、公共施設、イベント会場などに活用していく考え。同技術は「Hitachi Social Innovation Forum 2017 TOKYO」(11月2日まで、東京国際フォーラム)に展示している。

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