アドビシステムズ(以下、アドビ)が開発する人工知能「Adobe Sensei」のAPIが、サードパーティー向けに公開されるようだ。同社でCreative CloudとDocument Cloudのビジネスを指揮するシニアバイスプレジデントのブライアン・ラムキン(Bryan Lamkin)さんが、ITmedia NEWSの単独インタビューで明らかにした。時期は未定だが「そう遠くない未来」(ラムキンさん)とのこと。
Adobe Senseiでは、音声認識による自動処理、ドキュメントの自動タグ付け、レコメンデーションなどさまざまな処理が可能だが、具体的な公開内容は明示していない。
同社によれば、API公開に向けての戦略は既に練られている状態で、現在はAPI公開に向けた社内アプリケーションの技術的体制を整えている状態という。準備が整い次第、サードパーティーへの公開を進めていくとの考えだ。
APIを公開して同社が期待するものは、「クリエイティビティ」「ドキュメント」「デジタルマーケティング・エクスペリエンス」といった3つのAIカテゴリーにおける他社との差別化。アドビの専門分野にフォーカスを絞ってソリューションを展開し、サードパーティーを巻き込んだエコシステムの構築が必要だと考えているようだ。
「Adobe SenseiのAPIを公開し、他社がそれと連携してソリューションを構築できるよう目指している」(ラムキンさん)
(太田智美)
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