「サマーウォーズ」は現実に起こるか 内閣サイバーセキュリティセンターに聞く(1/5 ページ)
インターネット上の仮想空間がサイバー攻撃を受け、リアルな世界の交通インフラ、医療機器、さらには人工衛星まで被害が及び、コントロールできなくなる――アニメ映画「サマーウォーズ」では、そんなシーンが描かれている。2009年に「これは新しい戦争だ。」と銘打って公開された作品だが、もはや架空の話ではなくなるかもしれない。
ネットにつながるIoT(Internet of Things)機器が急増する一方、総務省、経済産業省などは、こうした機器へのサイバー攻撃の脅威が増大すると警鐘を鳴らしている。特にネット接続するクルマ(コネクテッドカー)や医療機器などが攻撃されると「生命が危険にさらされる場面さえも想定される」という。劇中に描かれたトラブルを想起させる内容だ。
いまサマーウォーズはどこまで現実に起こり得るのか。セキュリティにもアニメにも詳しい内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の文月涼さん(上席サイバーセキュリティ分析官)に聞いた。よろしくお願いしまぁぁぁす!
(編集部注)以降、ストーリーの核心に迫るネタバレがあります。ご注意ください。
「サマーウォーズ」のストーリー
世界中の人々が集うネット上の仮想世界「OZ」(オズ)が舞台。ユーザーは携帯電話、PCなどからアクセスし、自分の分身(アバター)を使ってショッピングやスポーツ観戦、さらには行政手続き、医療データの管理などが行える。アバターには現実世界の権限がひも付き、例えば水道局員なら水道の管理も可能。全世界10億人以上がアカウントを保有し「携帯電話の普及率と同じ数」という設定だ。
OZは「世界一高度なセキュリティ」で厳重に守られていたが、ある日、ハッキングに特化した人工知能(AI)「ラブマシーン」のサイバー攻撃に遭い、OZ全体の管理権限が奪われてしまう。その結果、ユーザーのアカウントが次々と乗っ取られ、OZと連携する現実のインフラにも被害が出始める――。
大前提として「OZのシステム自体に脆弱性がある」
――劇中では、OZがサイバー攻撃に遭い、管理者権限が奪われます。こうした被害は起こり得るのでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
2
iPhone 18シリーズ発表、今年はPro・Pro Maxのみ なんと“無印”なし 価格は21万9800円から
-
3
「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみスマホ 36万4800円から
-
4
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
5
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
6
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
スーパーでおなじみ「呼び込み君」に新型 26年越しの“新曲”も配信
-
9
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
10
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR