米Amazon.comが安価なホームセキュリティシステムを手掛ける新興企業、米Blinkを買収した。Blinkが12月22日(現地時間)に発表した。買収総額などの取引の詳細は公表されていない。
Blinkは2009年創業のマサチューセッツ州アンドーバーに拠点を置く非公開企業。米Alphabet傘下のNestと競合する、安価(99ドルから)なWi-Fiホームカメラやカメラ付きドアベルを販売する。
Wi-Fiカメラ「Blink」の特徴は、単三電池で2年間稼働するという手軽さ。完全に無線で使えるので屋内のどこにでも設置できる。Blinkによると、この製品は2016年1月発売以来、累計40万個売れた。
AmazonはNestのホームセキュリティ製品は扱っていないが、Blinkの製品は販売している。また、BlinkはAmazonの音声AIアシスタント「Alexa」で操作可能だ。
Blinkは公式ブログで、「Amazon傘下で従来通りの製品とサービスの提供を続ける。Amazonと協力して顧客に何を提供していけるか楽しみだ」としている。
Amazonは10月に、不在でも家の中まで荷物を運び入れる新サービス「Amazon Key」を立ち上げた。現在はこのサービスで使うカメラは「Amazon Cloud Cam」だが、例えばこのサービスでBlinkの製品を選べるようになるのかもしれない。
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