IT業界の年明けは、ラスベガスで始まります。今年も1月9日(現地時間)から「CES 2018」が開催されます。7日から、前倒しでぼちぼちと関連の発表イベントが予定されていますが、このゆるい連載「Googleさん」で注目するのは、Googleが10年以上ぶり(たぶん2006年が最後だった)に大きなブースを出すことです。
メイン会場ではないものの、レジストレーションのすぐ近くという、結構いい場所です。後ろには現在微妙な関係にあるAmazonのAlexaブースがあります。
Googleが1月5日に投稿した公式ブログによると、このブースは「Google Assistant Playground」と名付けられ、Googleアシスタント搭載の新製品や“アシスタントの最新の使い方”を体験できるそうです。下の画像がブースの模型なのかただのイメージなのかは不明ですが、ちょっと楽しそう。
ちなみにこの公式ブログでは、Googleアシスタントが4億台以上の端末で使われていると謳っています。Alexaと違って、Android端末に標準で載っているわけで、その分が大きいです。昨年12月にAndroid 5.0までさかのぼってサポートするようになったし。
スマートスピーカーに限るとGoogle Homeシリーズ(Google Home、Google Home Mini、Google Home Max)よりAmazonのAlexaシリーズ(Echo、Echo Show、Echo Dot、など)の方が売れていそうです。Amazonは実売台数を絶対公表しないので分かりませんが、Googleは「10月にGoogle Home Miniを発売してからシリーズ端末を毎秒1台以上の割合で出荷した」と回りくどいことを言っており、計算すると670万台以上ということになります。
いずれにしてもAIアシスタントの勝負は自社ハードウェアの出荷台数ではなく、どれだけの端末に載ってユーザーに使われるかにかかっているので、サードパーティーを巻き込めないといけません。前後に並んだ2つのAIアシスタントブースのどちらにより多くのサードパーティー製品が並ぶのか、見ものです(行かないけど)。
余談ですが、懐かしい2006年のブースの画像をみつけました。Google Baseというのも懐かしい響き。Googleさんもずいぶん遠くに来たものです。
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