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» 2018年01月09日 00時00分 公開

CES 2018:セレボ、SAOの「エリュシデータ」を実物大スマートトイに

家電ベンチャーのCerevo(セレボ)は、米国ラスベガスで1月9日(現地時間)に開幕する「CES 2018」で、年内の発売を計画している2つの注目製品を公開する。1つはアニメ「ソードアート・オンライン」(SAO)に登場する剣をスマートトイとして再現した「1/1 エリュシデータ」だ。

[山本敦,ITmedia]

 家電ベンチャーのCerevo(セレボ)は、米国ラスベガスで1月9日(現地時間)に開幕する「CES 2018」で、年内の発売を計画している2つの注目製品を公開する。1つはアニメ「ソードアート・オンライン」(SAO)に登場する剣をスマートトイとして再現した「1/1 エリュシデータ」、もう1つは電源にWi-Fi回線、現金による決済も要らない超小型自動販売機「Qvie」(キューヴィー)だ。

(c)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

 セレボはアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する特殊拳銃「ドミネーター」や、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズに登場する小型多脚戦車「タチコマ」を再現した「うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ」をスマートトイ(玩具)として商品化してきた。そして第3弾は、人気アニメ「ソードアート・オンライン」の主人公、キリトが使用した片手剣「エリュシデータ」の実物大モデルだ。

セレボが放つ最新スマートトイ「1/1 エリュシデータ」

 1.2メートル近い長さの本体は刀身、束ともに強度の高い樹脂製で、刀身には2000個を超えるLEDが仕込まれている。本体にARMのCPU「Cortex-A7」とLinuxを搭載し、内蔵の6軸センサーがユーザーの動きを捉え、様々なギミックが発動するという。

刀身の内部イメージ。2000個を超える高輝度LEDが仕込まれている。LEDは複数のドライバーで独立制御しており、刀身全体が光るだけでなく、鍔(つば)の部分から刃先に向かって光が流れるといった演出も可能
「Cortex-A7」や6軸センサー(加速度・角速度)を内蔵

 剣を構えた方向、振りかざす向きなどによって「シャキーン!」「ズバッ!!」などの効果音が出るほか、本体のマイクに向かって「スターバースト・ストリーム!」「メテオブレイク!」など技の名前を叫ぶと、LEDの点灯パターンやBGMが変わる。BGMや効果音は内蔵スピーカーから出力されるが、スマホ経由でワイヤレススピーカーに接続すれば、より大きな音も出せるという。重さは約1.1キログラム。内蔵バッテリーで約1.5時間遊べる。

 セレボでは本機を開発したノウハウを「BLADEM」(connected BLAde Development and Evaluation Module)というプラットフォーム化することも計画している。つまり、今後エリュシデータ以外の剣が“スマート化”される可能性があるということだ。例えば束に触感フィードバックを返す「Taptic Engine」などを採用してよりリアルな演出をするといったプラットフォームの広がりも期待される。セレボCEOの岩佐琢磨さんは「玩具メーカーにできないことをやろうという発想からBLADEMを立ち上げた」と意気込みを語った。

スマホアプリの画面イメージ。LEDの色や明るさ、サウンドを自由に調整できる

 エリュシデータは専用のスマホアプリと一緒に提供される予定。アプリから本体の各種設定やソードスキルの追加など機能アップデートが可能になるという。CESの時点で発売時期は夏頃、価格は6〜9万円の間を見込んでいるという。

無人販売に最適な超小型自動販売機「Qvie」

 セレボがCESで発表したもう1つの製品はQvieと名付けられた小型の自動販売機だ。商品を収納するカーゴユニットと、電子ペーパーのディスプレイとNFCを搭載するヘッドユニットをペアにして使うもので、ヘッドユニットには4G/3Gの通信機能を内蔵。スマホを使ったモバイルペイメントで購入時に決済を行えば現金不要で買い物ができるなど様々な利便性が得られ、同時に釣り銭の盗難などのトラブルも防げるという。

「Qvie」(キューヴィー)

 想定される用途は、ホテルや民泊などの客室に設置し、水やワインなどの販売機にすること。あるいは地方などでよく見かける野菜の路上無人販売のようなケースだ。ソフトウェアによって様々な電子決済のシステムに対応できるほか、NFCはType A/Bの通信技術をサポートしているため、世界各国で稼働するモバイルペイメントシステムに対応できる。

NFCはType A/Bの通信技術をサポートしているため、世界各国で稼働するモバイルペイメントシステムに対応できる

 CESの会場でお披露目される試作機はカーゴユニットが長辺約38センチ程度、ヘッドユニットは長辺15センチ程度。カーゴユニットがハンドルに天然木をあしらい、ホワイトを基調としたナチュラルなデザインに仕上げた。本体には一度の充電で約1カ月は持つというバッテリーをそれぞれ内蔵。1台のヘッドユニットに複数台のカーゴユニットをペアリングして、様々な商品を同時に販売することも可能だという。

1台のヘッドユニットに複数台のカーゴユニットをペアリング

 夏頃に1台あたり3〜4万円前後で販売する計画だが、製品化時の本体サイズや重量は未定。大柄な本体なら多くの商品を収納して販売できるほか、コンパクトにして民泊の部屋の鍵を収納するボックスに使うといった用途も考えられるという。「使い方はユーザー次第」をコンセプトに掲げたユニークな製品だ。

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