立命館大学は1月12日、ウェアラブルデバイス向けの無線送電技術を新開発し、資生堂と共同で「光るつけまつげ」を制作したと発表した。電池や配線なしで1.5メートル離れた場所から点灯できたという。
研究グループは、超音波を使って人体との距離を計測し、人体に影響が及ばないように制御した電磁波を遠隔供給する送電機を開発した。近距離から無線給電できれば、電池切れの心配なくウェアラブル機器を常時利用できる。つけまつげ側の受電機には、電磁波を電力に変換するレクテナ、発光型の光ファイバー、光源のLEDを組み込んだ。
今後は「光るつけまつげ」が化粧とリンクしたファッションとして広がるよう、デバイスの完成度を上げていくという。つけまつげ以外のウェアラブルデバイスにも応用を見込んでいる。
研究成果は、2017年10月に英グラスゴーで開催された国際会議「IEEE SENSORS 2017」で発表された。
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