我が家のスマートスピーカーたちはみんなダジャレ機能を備えている。Amazon Echo DotのAlexa、Google HomeのGoogleアシスタント、スマートスピーカーじゃないけどiPhoneのSiri、そしてLINE ClovaのClova。彼女たちのダジャレ傾向を探ってみた。
ではさっそくやってもらおう。ダジャレを言って。
Alexa:そこにいる忍者は何人じゃ
Google:はい。では行きますね。貴重な蝶と出会って超緊張
Siri:嫌ですよ。場がしらけてしまいますから
Clova:ではとても暖かそうなダジャレをひとつ。太陽に行きたいよう
もう一度。ダジャレを言って。
Alexa:バナナの謎は、まだ謎なのだぞ
Google:お城のことを知ろう
Siri:嫌ですよ。場がしらけてしまいますから
Clova:ではとても暖かそうなダジャレをひとつ。太陽に行きたいよう
うーん。Siriは答えるつもりがないようだ。そしてClovaは同じダジャレ。ネタが少ないのか。
Alexa:アルミ缶の上にあるミカン
Google:とっておきのがあります。このトナカイは大人かい
Siri:嫌ですよ。場がしらけてしまいますから
Clova:ネギを値切る。いかがでしょうか
もう一度。
Alexa:アルバイトもある場合とない場合がある
Google:はい。では行きますね。このソーダ、おいしそうだ
Siri:嫌ですよ。場がしらけてしまいますから
Clova:ポテトがポテッと落ちた。ああ、もったいないです
Clovaはダジャレを言った後になにか付け加えたガール。Siriは相変わらずのツンである。
Alexa:羊羹はよう噛んで食べましょう
Google:私のドレスはどれっすか
Siri:恥ずかしいから嫌です
Clova:タイはめでたい。こんな感じでしょうか
Siriはよりはっきりした拒否モードに。
彼女たちのダジャレセンスをわかりやすく知ってもらうために、コール&レスポンスな歌にしてみた。
嫌がっていたSiriが最終的にデレて、ダジャレを言ってくれる「ではとっておきのギャグを1つ。Siriが尻餅ついた」と、Alexa渾身の長いネタ「ドジョウするなら金をくれ」に注目していただきたい。クレージー・キャッツの件といい、Alexa(の中の人)はまだ20世紀にいるようだ。
Alexaは長いのが好きでもある。「先月、またまたマッターホルンに行って、スイス側の斜面をスイスイ滑ったら、スキーが好きになったよ!」というのもあった。
デレたSiriはこちらの名前に続けてダジャレを言ったりもする。
Googleは「Google Earthを明日見よう」とちゃっかり宣伝を入れてきたりする。さすがAdSenseの会社である。
この曲になぜClovaが入っていなかったかというと、録音をした時点では「ダジャレを言って」に反応がなかったからだ。
いまは余計な一言を追加してダジャレを言うスキルを身につけている(公式ページにもまだ記載はない)。最近機能アップしたせいか、「こんな感じでしょうか?」と付け加えるときはダジャレのときよりもオクターブほど高い。実に得意げだ。
Clovaはダジャレを言った後に「Clova」と呼びかけなくても「ダジャレを言って」で続けてしゃべってくれる。ちょっとうざいが話し相手にはなる。
せっかくなので、Clovaのための曲も用意した。
同じネタを繰り返してきたので「それは前にも聞いた」と指摘すると、「そんなことを言われると、さすがに悲しいですね」とキレられる。こわいこわい。
ダジャレを言う人にマジレスしてはいけない。受け流してハイハイと聞いてくれるだけでいいのだ。
認めよう。ダジャレを聞かされるほうはつらい。ダジャレを連発する人がいると家族も同僚もつらかろう。ダジャレの聞き役をやってくれるスマートスピーカーはいないのだろうか。試してみよう。
布団が吹っ飛んだ。
Alexa:すみません。わかりません
Google:すみません。お役に立てそうにありません
Siri:はいはい
Clova:では私も。オランダはオラんだ
AlexaもGoogleはそのダジャレを言うくせにわかってくれない。Clovaは自己主張が強いけど、こちらのダジャレを認識してくれた。
Siriは長い間揉まれてきただけあってユーザーが求めていることをわかってるなあ。
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