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» 2018年01月25日 20時00分 公開

「AbemaTV」黒字化はいつ? 藤田社長「成長には特番よりレギュラー」

サイバーエージェントが2017年10月〜12月期の連結決算を発表。藤田社長が「AbemaTV」の戦略について説明した。

[村上万純,ITmedia]

 「スマートフォン広告市場は今年も堅調で、当社のスマホ広告事業も引き続き好調だ」――サイバーエージェントの藤田晋社長は1月25日、2017年10月〜12月期の連結決算を発表した。売上高は979億円(前年同期比13.1%増)、営業利益は82億円(同29.8%増)、経常利益は77億円(同31.4%増)で、好調なスマートフォン広告事業が増収増益を後押しした。

画像 サイバーエージェントの藤田晋社長
画像 2017年10月〜12月期の連結決算

 スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告は、売上高が572億円(同17.4%増)で営業利益が54億円(同16.0%増)。収益の柱として、減収減益のゲーム事業や、インターネットテレビ局「AbemaTV」の先行投資(通期で200億円)などをカバーする。

画像 好調なスマートフォン広告事業

 通期で200億円を投資するAbemaTVは、順調にユーザー数を伸ばしているという。元SMAPメンバーの草なぎ剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんの3人が出演した72時間生番組「72時間ホンネテレビ」が放送された11月は、MAU(月間アクティブユーザー)が1117万人、WAU(週間アクティブユーザー)が729万人と過去最高を記録した。藤田社長は「世界的に話題を呼び、AbemaTVの知名度をかなり広めてくれた番組」と振り返る。

 ユーザー属性は「10〜20代がかなりを占めている感覚で、狙っていた通りになってきた。女性比率も45%まで迫り、満足のいく数字」と自信を見せる。7割近いユーザーがスマートフォンで視聴しているが、PCやテレビなど大画面で見るユーザーも1年間で増加しており、「テレビはスマホに比べて視聴時間が7倍長い。中長期的には、ChromecastやFire TV Stickなどテレビデバイスの対策をしていきたい」とした。

画像 AbemaTVのユーザー数
画像 ユーザー属性
画像 視聴デバイス

 今後の戦略については「特番で話題を呼ぶのも重要だが、指標とするWAUの底上げにはレギュラー番組のヒットが大事。オリジナルの恋愛リアリティーショーで若者や女性にアピールしたい」と語る。制作費もオリジナル番組に比重を置く。

 藤田社長は、2018年度を(1)コンテンツ強化、(2)広告商品の拡販、(3)収益の多角化、を行う拡大基調の年と位置付ける。2月1日からはショッピング番組「売れるAbemaTV社」の放送を開始。新たにEC収入の拡大を図る。

 メディア事業では、マッチングアプリ「タップル誕生」も好調。会員は18年1月時点で300万人を超え、17年の恋活・婚活マッチングアプリの収益ランキングでは国内1位だったという(iOS・Google Play合計。App Annie調べ)。

 年間200億円を投資するAbemaTVは、4月11日(本格スタート)で1周年を迎える。決算説明会では黒字化の時期についても問われたが、藤田社長は明言しなかった。

画像 18年度の業績見通し

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